【THEラブ人間】『邂逅ツアーファイ
ナル THEラブ人間の単独演奏会~はじ
めてのラブレター~』2011年7月15日
at 渋谷CLUB QUATTRO
“恋愛至上主義”を掲げる音楽集団、THEラブ人間が初のワンマンライヴを行なった。18編の調べに乗せ、今できること全てを出し尽くす熱演ぶり。同バンドの中心人物である金田康平(歌手)の言葉に迷いはなく、自分の経験や考え、感情を素直にぶつける。それに共鳴したメンバーが音を重ねることで、歌の世界観に奥行きが生じる。言葉で上手く表現できなかったことも、伝えても意味がないと押し殺してしまった感情も、THEラブ人間の歌の前では止めどなくあふれ出てしまう。こんなにも気持ちを丸裸にされてこっぱずかしい感じもあるが、不思議と嫌じゃない。とても居心地の良い空間で、想いを受け取る観客も当のメンバー本人たちもずっと笑顔。“見つけてくれて、ありがとう”と最後に残した金田の表情は、とても穏やかだった。