【ダウト】『ダウト自作自演LAST IN
DIES TOUR 【絆―kizna―】』2011年
5月5日 at 渋谷C.C.Lemon Hall
7月にメジャーデビューを控え、“LAST INDIES TOUR”と銘打ったツアーは、これまでのダウトの軌跡を凝縮したものであり、新たな旅立ちに期待を募らせるものとなった。前半から攻撃的なセットリストでバンド対観客の真剣勝負を挑み、ホールという概念を大きく打ち砕いた。洗練された外見の美しさ、濃艶な立ち振る舞い。一方で、感情のままに叫ぶ幸樹の歌声が轟き、奏でられる音はエモーショナルで泥臭さを感じる。相反する要素が交錯することで、創造されるダウトの世界観。現世の悲しみや苦しみから解き放たれる束の間の幻想世界であり、現実を受け入れ立ち向かって行く闘志を燃やす場所でもある。実際に彼らがバンドとして歩んできた道、そのものが糧となり肉厚なサウンドを生み出しているのだろう。締め括りのとして歌われた「花咲ビューティ」の大合唱が印象深い。
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