【Nothing's Carved In Stone】『Sa
nds of Time Tour』2010年9月27日 a
t LIQUIDROOM
圧巻だった。これが現在のバンドの勢いなのか? 渾身のロックアルバム『Sands of Time』を持って回ったツアーの追加公演。ファイナルの赤坂BLITZの余韻もあってか、序盤にして場内に凄まじい熱量のエネルギーが渦巻いている。繰り出される楽曲はシンプルなようでプログレバンドさながらに複雑なフレーズが交錯し、アンサンブルはひと筋縄にはいかない。全てのパートが主役なのだ。そんな雄弁なサウンドに乗るヴォーカルも、絶対的な歌力と存在感でもって確実に歌声を胸の奥に響かせてくる。4人の放つ音と感情が強靭なグルーブを生み、それを食らうフロアでは観客たちが一匹の生き物のように蠢き、終始、熱気を発していた。つまり、さらにバンドが進化したということである。