【矢沢洋子】『レコ発だよ! たてた
てヨーコヨーコまるかいてちょん!』
2010年9月1日 at SHIBUYA BOXX
黒のライダースに黒のデニム、真っ赤な紅…自身の名前を掲げた1stアルバムのジャケットイメージのままの姿で登場した矢沢洋子。パフォーマンスもアルバム同様に初期パンクのDNAを受け継いだロックンロールそのもので、フロアを凛とした佇まいと表現力のあるヴォーカリゼーションで魅了し、セクシャルなヴォイスと真っすぐな歌でもって酔わせた。しかし、一番印象深かったのは、そんな彼女が自然体であること。虚勢を張ったり、カッコ付けたりしている様子は微塵もなく、ステージに立っていることが、歌っていることが、ロックしていることが当たり前のように感じられた。それでいて輝きを持っているという。“ロックスター然とした”という表現は、こういうことを言うのだろう。まさに天賦の資質だ。
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