【12012】『SUMMER TOUR SEVEN -Foo
tsteps to steal up on-』2010年8月
28日 at 渋谷WOMB

撮影:Rie S.@MAXPHOTO/取材:土内 昇

“バンドの再生”と言えば大げさかもしれないが、それだけのものがニューアルバム『SEVEN』からは感じられた。そんなアルバムのツアーを締め括る追加公演。『SEVEN』を中心に構成されているセットリストはもちろん、狂気性を増したサウンドからも現在の彼らの姿勢や意気込みが伝わり、それにオーディエンスもヘッドバンキングや腕を高くかざして全身で応えている。葛藤、闘争、衝動、戦慄、悲哀、希望…など新作の中に渦巻いていたものが場内に解き放たれ、そこに客席の熱気や感情も加わって、混沌とした世界が視界に広がっていたことも特筆すべきところ。また、新作以前の楽曲も攻撃的なものはより鋭角を増し、ディープなものは妖しさを伴い、ポップなものは殺伐とした音空間の中でフックとなり、ライヴにおいてもバンドの進化…いや、本来の12012の姿というものを体現した。

セットリスト

  1. GOSSAMER
  2. 薄紅と雨
  3. mayakashi
  4. THE PAIN OF CATASTROPHE
  5. M
  6. LAST TRAIN
  7. As
  8. TATTOO
  9. 瑠璃
  10. 影綴り
  11. ONE STEP
  12. 配られたカードで勝負するしかないのさ、それがどういう意味であれ...
  13. BIRTHDAY PARTY OF SECRET ROOM
  14. 「6」party
  15. 浸色
  16. CONFESSION
  17. vomit
  18. crazy the city
  19. サイクロン
  20. over...
  21. SHINE
  22. Venom
12012 プロフィール

宮脇渉(Vo)、酒井洋明(G)、須賀憂介(G)、塩谷朋之(B)、川内亨(Dr)のメンバーからなる5人組ロック・バンド。「人間の内面における狂気」というコンセプトのもと03年5月に結成。03年7月に1stシングル「depression sign」でインディーズ・デビュー。大阪を拠点として数々のライヴに出演、不定期ではあるが江坂BOOMIN HALLにて主催イベント『Formal≠Normal』を開催し、ヴィジュアル好きのファンのみならずロック・ファンをも虜にしていく。インディーズでシングル8枚、ミニ・アルバム5枚、1stフル・アルバム、裏ベストを発表後、Dir en greyやkannivalismなどが在籍する<フリーウィル>に所属事務所を移籍。

07年6月には、<ユニバーサルミュージック>から1stシングル「CYCLONE」をリリースし念願のメジャー・デビューを果たす。ロサンジェルス市警の“犯人凶器所持”という暗号から引用されたバンド名“12012”が示すように、危険性を匂わせる彼らのステージは、日本のみではなく米国を中心に欧米にまでその支持を拡大している。12012Official Website
12012 Official Website
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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