【OLDE WORLDE】『OLDE WORLDE 2010
「Anemone ”Whirlwind”」』2010年
6月30日 at Shibuya O-nest

撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)/取材:石田博嗣

消費税を上げるや上げないで政治家が騒ぎ、さらに梅雨の蒸し暑さが鬱陶しさを増長させている。そんな6月の最終日にOLDE WORLDEの初ワンマンライヴが行なわれたのだが、この場所だけは日常の喧騒から切り離されていた。ロック、ネオアコ、グランジ、ヒップホップ…を昇華したセンスフルで上質なポップスと、流ちょうな英語を扱う沼田壮平の清涼感のあるハイトーンヴォーカルが、ギスギスとした日々の中でいつしか張っていた肩の力をほぐしてくれる。バンド編成でプレイされる爽快なロックチューンも、弾き語りで届けられる繊細なアコースティックなナンバーも心地良く響き、自然と体がリズムをとっている自分に気付いた。トータルで90分ほどだったが、それ以上の至高の時間を過ごした感覚。それだけ満足度の高いライヴだったということだ。

セットリスト

  1. cosmic love
  2. isabelle
  3. How's your friday?
  4. circus
  5. time and velocity
  6. mother&boy
  7. 新曲
  8. 新曲
  9. cliche
  10. New Delhi
  11. stripes of the moonbird
  12. Rocking chair
  13. Blue Daizey
  14. social wind
  15. I don't belong to you
  16. temmy
  17. DOODLE ON THE LANE
  18. 12 air
  19. 新曲
OLDE WORLDE プロフィール

シンガー・ソングライターの沼田壮平によるソロ・ユニット。ジョン・レノンやニルヴァーナ、BECKといったアーティストに大きな影響を受け、高校時代に音楽活動を開始。2006年12月、東芝EMI Great Hunting Presents『Short Cut Audition』の最優秀者に選ばれ、その特典として審査員を務めた亀田誠治がプロデュースしたプレ・デビュー曲「Lemon Flavor」を沼田壮平の名義でiTunes Storeから配信リリース。2009年5月にアーティスト名を“OLDE WORLDE”とし、11月に1stミニアルバム『time and velocity』でデビュー。サポート・メンバーを加えたバンド編成で、発売に伴うライヴツアーを9公演行なう。中性的で無垢な純粋さを醸し出す浸透感のある歌声、多彩な才能を感じる自由度の高いメロディ、ハイクオリティーな洋楽的サウンドが巷で話題になっていく。2010年4月、1stフルアルバム『Anemone“Whirlwind”』を発表。2011年7月にリリースしたセルフ・プロデュースの2ndアルバム『THE LEMON SHARK』では、ほぼすべての楽器を自ら演奏してマルチ・インストゥルメンタリストぶりを発揮した。2014年3月には、プロデューサーにスマッシング・パンプキンズらを手がけたブラッド・ウッドを起用し、3rdアルバム『The Blue Musk-Oxen』をリリース。アコースティックな弾き語りとバンドの両形態でライヴを展開するなど、その活動はさらにフットワークの軽いものになっている。オフィシャルHP
Official Twitter
Official Facebook

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着