【aiko】『Love Like Pop vol.12』2
010年2月4日 at NHKホール

撮影:金原 誠/取材:編集部

どこぞの誰かが言ってた、“人に愛されたいなら まず、自分が人を愛しなさい”と。メジャーデビューした98年。初ワンマンのタイトルが“Love Like Pop”。想いの紡ぎはvol.12を迎え、残すは東京2デイズ。彼女のステージは本当に笑いというか、笑顔が絶えない。それは、本人から発っせられる“日常”が受け手の“日常”と何ら変わりなく、捉え方次第で些細なことが“楽しい1日”になるってことを感じさせてくれる。ただ違うことは、彼女がサービス精神旺盛な天才的クリエイターだってこと。想像、妄想、擬人化…aikoの作品に見え隠れするアーティスト性の根源でもあるが、掘り下げ方が秀逸だ。“さば”“三十路”“もんぺ”“パンツ”“ねこ”こんなキーワードを観客たちに振られ即興で歌うとしたら…。お馴染みの弾語りコーナーとはいえ、『笑点』のお題目よろしく、瞬殺で軽くやってのける。しかも、心地良いミディアムスローでキュンとして笑かす。全てが、この調子。本当に客(?)…仲間との距離が近い。“aiko~”“はいよ~”拾いまくりだ。拾われりゃうれしいから、あちこちから飛んでくる。摘んだ言葉は広げて、さらに問いかける。終わらない…。だが、先ほどの即興の出来が、この会話のネタに隠されているようにも思う。予想というより導き出したもの…だとしたら恐るべしだ。“ライブの恥はかき捨て レッツ! ジョイナス”参加型のライヴ3時間余りはあっと言う間。好きな曲歌ってくれて、笑かしてくれる。究極のリラクゼーションスポット。vol.13はなんと4月からスタートするそうだ。

セットリスト

  1. 飛行機
  2. 桜の時
  3. ボーイフレンド
  4. あの子の夢
  5. 戻れない明日
  6. かばん
  7. 17の月
  8. より道
  9. 歌姫
  10. テレビゲーム
  11. ふれていたい
  12. 白い服黒い服~アスパラ~ココア~キラキラ~恋ひ明かす~キスでおこして~小鳥公園~木星~アンドロメダ~猫
  13. milk
  14. Power of Love
  15. be master of life
  16. 天の川
  17. キスする前に
  18. シアワセ
aiko プロフィール

アイコ:1975年、大阪生まれのシンガーソングライター。98年にシングル「あした」でメジャーデビュー。3rdシングル「花火」が大ヒットを記録し、全国区で注目の存在に。等身大の目線と心情で描かれた恋愛における微妙な女心が多くのリスナーの共感を呼んでいる。aiko オフィシャルHP

OKMusic編集部

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