【LUNKHEAD】『LUNKHEAD 2009 「THE
VERY BEST OF LUNKHEAD」』2009年1
1月28日 at C.C.Lemonホール

撮影:小川 舞/取材:石田博嗣

まだ1カ月ほど残っているが、2009年の個人的なライヴベスト10にLUNKHEADが少なくとも2本は入っている。今年の2月からドラムの石川 龍がバンド活動の全てには関われなくなったものの、逆にメンバー間の結束が強まり、4人が揃った時のライヴの熱量が半端じゃないのだ。当然、この初ホールワンマンで体感したバンド力も尋常ではなかった。

 1曲目はデビュー曲の「白い声」。いつもならフルスロットルで攻めてくるが、感情をむき出しにしつつも、丁寧に曲の世界観を創り上げている印象を受けた。とはいえ、勢いのある楽曲だけに徐々に会場に熱が帯び始め、続く最新アルバム『AT0M』からの「花は生きることを迷わない」が演奏された頃には、ホール内の空気は彼らが占拠していた。また、“THE VERY BEST OF ~”ということで、ポップなものを追究していた頃の代表格「きらりいろ」をはじめ、バンド結成当初に作ったという大作「僕と樹」など、バンドの軌跡を彩るさまざまな楽曲が繰り出されていく。そして、『AT0M』のリード曲「スモールワールド」で本編を締め括ると、アンコールで“いつかこの編成でやりたかった”とピアノとストリングスをフィーチャーしたスタイルで、ハートフルなバラード「夏の匂い」を披露。ダブルアンコールではスリリングな新曲「WORLD IS MINE」も飛び出し、最後は客席と一体となって「カナリア ボックス」の“あなたに会えて良かった”という言葉を会場中に響き渡らせた。

 約3時間に及んだにもかかわらず、あっと言う間に感じられ、胸の奥に温かいものが残ったライヴ。2009年に観たライヴのベスト3入りは確実だ!

セットリスト

  1. 白い声
  2. 花は生きることを迷わない
  3. 東京にて
  4. 物思いに耽る庭
  5. 白濁
  6. 自分を愛すと決めたんだ
  7. こころ
  8. インディゴ
  9. 千川通りは夕風だった
  10. きらりいろ
  11. 音のない部屋
  12. 呼吸
  13. 僕と樹
  14. 闇を暴け
  15. 体温
  16. ぐるぐる
  17. 僕らは生きる
  18. スモールワールド
  19. プルケリマ
  20. 夏の匂い
  21. ラブ・ソング
  22. 桜日和
  23. WORLD IS MINE
  24. 前進/僕/戦場へ
  25. トライデント
  26. カナリア ボックス
LUNKHEAD プロフィール

ランクヘッド:1999年に愛媛県で結成され、04年1月にシングル「白い声」でメジャーデビュー。10年4月にオリジナルメンバーの石川 龍(Dr)が脱退するも、桜井雄一(ex.ART SCHOOL)を迎えての新体制となる。結成20周年となる19年には、4月に12枚目のアルバムとなる『plusequal』を発表。LUNKHEAD オフィシャルHP

OKMusic編集部

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