【monobright】monobright 日比谷野
外大音楽堂 2009年10月18日

撮影:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)/取材:高木智史

SEが鳴るや否や、総立ちで4人を迎えるファン。その表情も落ち着かない感じだ。それもそのはず。この日はバンド史上最大キャパとなる日比谷野外大音楽堂でのワンマン。“何を観せてくれるんだ?”といった期待感剥き出しの熱気の中、渦中のmonobrightは1曲目に「20th Century Lover’s Orchestra」を投下。“盛り上がっていこうぜ~! 日比谷!”と桃野陽介(Vo&Gu)は雄叫びを上げる。「ヒーローヤング」「未完成ライオット」と畳み掛け、徐々にボルテージを上げていくパフォーマンスは完全に野音を支配していた。…と思いきや、のっけのMCで“この度は『BRIGHTEST HOPE』、日比谷野外音ドクドウ…噛んだ~!”と会場の笑いを引き起こす。序盤のギュッと引き締まったステージに“今日のmonobrightはすごい気合いだ”と感銘を受けながらも、キッチリ(!?)ハズしてくれる桃野に、どこか安心感みたいな気持ちを抱いたのは僕だけではないだろう。しかし、その“いつもの”monobrightによって気分はさらに前のめりになる。「boy」では桃野がスティックを持ち、瀧谷 翼(Dr)との掛け合いを見せ、松下省伍(Gu)がメインヴォーカルを取ったり、中盤の「music wonder」~「涙色フラストレーション」ではアコースティックバージョンも披露し、初の野音をさまざまなパフォーマンスで彩った。そして、後半戦。「学校」では松下のジミヘンばりのギター背面弾きが飛び出し、「アナタMAGIC」でメンバー、オーディエンスは一心不乱に踊り盛大にラストを盛り上げたのだった。ダブルアンコールでは、11月11日リリースのニューシングル「孤独の太陽」を披露。新たなmonobrightの幕開けを告げ、完全燃焼を見せた野音ワンマンだった。
MONOBRIGHT プロフィール

専門学校からの仲間によって06年札幌で正式結成。メンバーは桃野陽介(V,G)、松下省伍(G)、出口博之(B)、瀧谷翼(D)の4人。2010年11月15日より、ヒダカトオル(ex-BEAT CRUSADERS)をG,Key,Choとして正式メンバーに迎え、バンド名をmonobrightから大文字表記の「MONOBRIGHT」に変更。

07年3月メジャー・デビュー前にも関わらずポストパンクの実力派バンドBLOC PARTY(from UK) のJAPANツアー(名古屋・大阪公演)のフロント・アクトという大役をつとめる。その年の7月にシングル「未完成ライオット」でメジャー・デビューを果たし、いきなり『ROCK IN JAPAN FES.2007』『SUMMER SONIC 07』といった大型フェスに出演。

08年も果敢にその活動の幅を広げ、日本のみならずUKはブライトンで行われた『THE GREAT ESCAPE』をはじめ国内外のフェスに多数出演、結成2年にして日本のロック・シーンにおけるライヴ・バンドとしての地位を確立。
09年は2月から初のスプリット・ツアーをスタート。時代の風を切って邁進し続けている。

2011年1月には5人編成になって初のリリース作品ミニアルバム『淫ビテーション』をリリース、全国ツアーを行う。monobright Official Website
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OKMusic編集部

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