【チャットモンチー】チャットモンチ
ー 新宿LOFT 2009年4月1日

撮影:橋本 塁/取材:高木智史

3rdアルバム『告白』を引っ提げたホール&ライヴハウスツアーに先駆け行なわれた、チャットモンチーの自主企画イベントに潜入! 第2回目となる本イベントの第1回目はちょうど3年前のこの日で、まだ1stアルバムも出していない頃。そして、まさに1年前のこの日は武道館で彼女たちのライヴを観ていたんだなぁと、その間にも日比谷野音、怒濤の夏フェス参戦と、なんと目まぐるしい3年間だったんだと、ふとステージの転換中考えていた。だが物思いにふける前に、この場にいる観客はチケットの争奪戦を勝ち抜いた強者たちで目はギラギラしていて、僕も負けじと意識を仕事モードにロックオン。暗転するとステージに下ろされた幕に映像が浮かぶ。それは第1回目の3年前の「ハナノユメ」を演奏する映像。それが終わり、幕が開くと同時に高橋久美子のドラムが響いてきた。歓声が沸き、スタートは同じく「ハナノユメ」。先程の映像ではただ揺れる観客の姿があったが、それがもう腕を振りかざし、激しく縦揺れしている。コーラスもメンバーだけでなく一体となり、早くも3年間の軌跡を見たような気がしてジーンときてしまった。そして、曲終わりに福岡晃子(Ba&Cho)が高らかに“こんばんは。チャットモンチーです!”と放つと一気にお祭りモードに突入! 最新アルバムよりダンサブルでエッジの効いた橋本絵莉子のヴォーカルが印象的な「8cmのピンヒール」で踊らせ、キレキレの「風吹けば恋」、メンバー3人が交互にヴォーカルをつないでいく「長い目で見て」などと初披露の曲も繰り出し、純粋に好きな対バンで行なったこのイベントを楽しんでいるメンバーの姿が印象的だった。このレポートが配布される頃はホールツアーが始まっている。この日とはまた違った、一段と成熟したチャットモンチーが見れるだろうと期待感が募る。
チャットモンチー プロフィール

2000年徳島で結成。2005年メジャーデビュー。2006年リリースのSG.「シャングリラ」がヒット。2007年リリースの2nd AL.『生命力』に続き、09年リリースの 3rd AL.『告白』は、オリコン初登場 2位を記録。2008年には、初の日本武道館公演を開催。メジャーデビューから2年4か月での日本武道館2days公演は、女性ロックバンドとしては史上最短(※当時)で、現在のロックシーンを 代表するバンドへと成長を遂げる。2011年にDr.高橋久美子の脱退により、橋本、福岡の2ピース体制となる。2014年には、サポートメンバーを迎えた体制での活動を発表し、6th AL.『共鳴』を15年にリリース。そしてデビュー10周年の日本武道館公演を行い、2016年には郷里徳島で主催フェスを2daysで初開催。大成功を収めた。最新作は、シングル『Magical Fiction』(2017年4月リリース)。デュオ“橋本絵莉子波多野裕文”(橋本)やユニット“くもゆき”(福岡)での活動、CM歌唱(橋本)や徳島での多目的スペースOLUYOの運営(福岡)など、それぞれ多彩な活動を行っている。2017年11月23日、2018年7月をもって活動を「完結」させる事を発表した。チャットモンチー オフィシャルHP

OKMusic編集部

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