【ドレスコーズ】『the dresscodes
TOUR 1954』2013年1月24日 at Shibu
ya O-WEST

撮影:松本時代/取材:土内 昇

 渾身の1stアルバム『the dresscodes』を引っ提げての全国ツアーの2日目に足を運んだわけだが、いい意味でまだ塊になり切れていないからこその音の衝撃波というか、凄まじくほとばしり合う4人のパッションを感じた。それもかなりヒリヒリと。弦が切れようが鋭利なギターリフで挑発的に攻め立てる丸山康太、下腹部に響くルートで存在感のあるベースを奏でる山中治雄、ドラムソロばりの激しい連打でビートを繰り出す菅 大智。そんな楽器隊がインプロビゼーションのようなプレイで作り上げるアンサンブルは、サブカル扱いだった頃のロックの如何わしい香りを漂わせながら、強靭なバンドグルーブでもって会場を飲み込んでいく。有無を言わさないほどの躍動感…いや、もはや生命力を持った音の渦となって観客を酔わせていた。そして、その上でさらなる毒気をまき散らしていたのが志磨遼平である。アルバムからの魅惑的なロックナンバーの数々を歌い上げる彼の佇まいは、セクシーでグラマラス…と言っても着飾っているわけではない。むしろシンプルな出で立ちであるにもかかわらず、媚薬のようなヴォーカリゼーションでもって観る者を魅了していた。また、注目したいのは2曲の新曲だ。本編半ばに用意されていたミディアムチューンは深みのある音世界の中に観客を閉じ込め、アンコールで披露された軽快なロックンロールは会場を大いに沸かせ、どちらもアルバム後のドレスコーズというものを感じさせた。本ツアーのファナイル公演は3月8日の日本青年館。この時には4人の感情であり、バンドの音も塊となっていることだろう。となれば、その衝撃波は尋常でないはず。それを考えるとワクワクがおさまらない。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。 
ドレスコーズ プロフィール

ドレスコーズ:2003年「毛皮のマリーズ」結成。日本のロックンロール・ムーブメントを牽引し、2011年、日本武道館公演をもって解散。翌2012年「ドレスコーズ」結成。2014年以降は、ライブやレコーディングのたびにメンバーが入れ替わる流動的なバンドとして活動中。最新作はアルバム『ドレスコーズの音楽劇《海王星》』(2022年)、LIVE Blu-ray & DVD『バイエル(変奏)』(2021年)近年は菅田将暉やももいろクローバーZ、上坂すみれ、PUFFY、KOHHといった幅広いジャンルのアーティストとのコラボレーションも行なっている。音楽監督として『三文オペラ』(2018年 ブレヒト原作・KAATほか)、『人類史』(2020年 谷 賢一・KAAT)、『海王星』(2021年 寺山修司原作・PARCO劇場ほか)上演。また、文筆活動のほか、俳優として映画『溺れるナイフ』、『グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-』、『ホットギミック』、『ゾッキ』に出演。2022年、ドレスコーズがソロ体制初となるツーマンイベントシリーズを開催。10月19日には最新アルバム『戀愛大全』をリリース。ドレスコーズ オフィシャルHP

OKMusic編集部

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