【VAMPS】『VAMPS LIVE 2013』2013年
7月4日 at ZEPP DIVERCITY TOKYO

撮影:田中和子/取材:土内 昇

 ライヴ中、HYDE(Vo)も“5歳になりました”と言っていたが、今年で結成5年目を数えるVAMPS。これまで彩ってきたキャリアであったり、百戦錬磨の各メンバーがスキルを最大限に発揮した、妖艶かつ挑発的なアクトはさすがだ。のっけからArimatsu(Dr)&Ju-ken(Ba)が地鳴りのようなグルーブを作り出すと、JIN(Key&Manu)が音空間を広げる中、K.A.Zの搔き鳴らすソリッドなギターリフと、HYDEのミステリアスかつアグレッシブなヴォーカルが会場をVAMPSの世界に染め上げていく。そのサウンドは凶暴でありつつクールで、どこか紳士的でありながらも冷酷さを秘め、狂わせるように観客を高揚させる。さらに“今夜も楽しもうぜ。空っぽになって暴れてくれ。得意でしょ?”とHYDE。「THE PAST」のダンサブルなビートで会場の床を揺らし、デヴィッド・ボウイのカバー「Life On Mars?」では深淵なサウンドスケープが観客の意識を浸食し、観る者をいっそう深く彼らの音像の深部へと引き込んだ。また、ニューシングルの「ⒶHEAD」もリリース前とはいえ、疾走感あふれる痛快なサウンドと伸びやかなメロディーが客席のテンションを焚き付け、すでにライヴにおける起爆剤の役割を果たし、ラストスパートの幕開けを担っていたのも特筆すべきところ。そして、クライマックスは「HUNTING」「SEX BLOOD ROCK N'ROLL」のラッシュ! ダイナミックなバンドサウンドでもって幾度も会場内をバーストさせ、凄まじい熱気が場内に渦巻く中、大団円を迎えた本公演。結成5周年とはいえ、世界デビューを掲げた今、ここがスタート地点…いや、まだウォーミングアップなのかもしれない。そう考えると、この後の快進撃への期待が否が応にも高まる。

セットリスト

  1. JESUS CHRIST
  2. MADE IN HEAVEN
  3. DEVIL SIDE
  4. THE PAST
  5. EVANESCENT
  6. REPLAY
  7. COUNTDOWN
  8. IT'S SAD
  9. PIANO DUET
  10. Life On Mars?
  11. ⒶHEAD
  12. ANGEL TRIP
  13. TROUBLE
  14. LIVE WIRE
  15. MIDNIGHT CELEBRATION
  16. LOVE ADDICT
  17. TIME GOES BY
  18. HUNTING
  19. SEX BLOOD ROCK N'ROLL
VAMPS プロフィール

ヴァンプス:2008年にHYDE(L'Arc〜en〜Ciel)とK.A.Z(Oblivion Dust)により結成されたロックユニット。全国のZeppを中心に連続公演を繰り広げる“籠城型ツアー”をはじめ、毎秋恒例のVAMPS主宰『HALLOWEEN PARTY』など、多彩なスタイルのライヴを展開。13年にレーベルをユニバーサルミュージックに移籍。海外レーベルSpinefarmと契約し、世界で2枚のアルバムをリリース。アジアを含む世界13カ国でのツアーを行ない、海外活動に関してはモトリー・クルーの事務所、10th STREET ENTERTAINMENTと契約。VAMPS オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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