【flumpool】『flumpool 5th Annive
rsary tour 2014「MOMENT」 ARENA S
PECIAL』2014年8月10日 at 横浜アリ
ーナ

撮影:アミタ ミカ/取材:山本弘子

 “この5年、年を重ねるごとに、ライヴをやるごとにみんなの笑顔が何よりの喜びだと感じるようになりました”。そう言って山村隆太(Vo)は嬉しそうに笑った。4カ月をかけて各地を回ってきた全国ツアー『flumpool 5th Anniversary tour 2014「MOMENT」』の集大成となるアリーナスペシャル。あいにくの台風にもかかわらず超満員の横浜アリーナで彼らが届けたのは、5周年のヒストリーであると同時に、二度と戻ってこない今この瞬間のflumpoolだったように思う。披露された楽曲は、今年リリースされた2枚組のベストアルバム『The Best 2008-2014「MONUMENT」』からのセレクションを主軸に、ライヴで初めて披露された太陽が照りつける真夏にピッタリの曲まで演奏。《歩き出すか決めるのは いつだって 自分でありたい》と山村が全身で意志のこもったメッセージを届けた最新曲「ビリーバーズ・ハイ」では阪井一生(Gu)、尼川元気(Ba)、小倉誠司(Dr)のパワフルに絡み合う演奏に大歓声が沸き起こった。アリーナという広い会場を活かした映像やゴージャスな照明と同時に、少しでもバンドを近くに感じられるようにとのサプライズも、集まったオーディエンスを歓喜させ、flumpoolとともに歩んできたオーディエンスへの感謝の想い、誠実なバンドのアティテュードが、初参加の人にも真っ直ぐ伝わる楽曲の数々が、距離感をいつの間にか消してしまうようなライヴだった。“僕らの大切な誇りであるキミたちに向けて”とアンコールの最後に送られた曲では大合唱。終演後も4人は左右のスロープに分かれて手を振って挨拶。最後に残ったリーダーの小倉は生声でお礼の言葉を叫び、タオルと脱いだTシャツを投げ入れ客席に降りてハイタッチ。やんちゃな笑顔を見せた。

セットリスト

  1. 覚醒アイデンティティ
  2. 君に届け
  3. 夏Dive
  4. 君をつれて
  5. ビリーバーズ・ハイ
  6. 残像
  7. どんな未来にも愛はある
  8. サマータイムブルース
  9. Hydrangea
  10. 花になれ
  11. 強く儚く
  12. reboot ~あきらめない詩~
  13. Because... I am
  14. Answer
  15. 星に願いを
  16. イイじゃない?
  17. 明日への賛歌
  18. <ENCORE>
  19. Touch
  20. 大切なものは君以外に見当たらなくて
flumpool プロフィール

フランプール:山村隆太、阪井一生、尼川元気の3人でのアコギユニットを経て、知人の紹介で出会った小倉誠司が加入して結成。2008年10月1日リリースした配信シングル「花になれ」がデビュー10日間で100万ダウンロードを突破して話題に。翌年には日本武道館公演を成功させ、3年連続でNHK紅白歌合戦にも出演を果たした。17年12月に山村が歌唱時機能性発声障害であることが判明し、治療に専念するため活動休止。19年1月13日、バンドの結成日でもあるこの日に大阪・天王寺公園でゲリラライヴを実施し、活動再開を発表した。20年5月にアルバム『Real』をリリースし、22年3月にはコンセプトアルバム『A Spring Breath』を発表。15周年イヤーとなる23年は10月にベストアルバム『The Best flumpool 2.0 ~ Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]~』をリリースし、同月6日には日本武道館でのワンマンライヴを開催。flumpool オフィシャルHP

OKMusic編集部

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