【WEAVER】『WEAVER “ID” TOUR 20
14 「Leading Ship」』2014年10月21
日 at 渋谷公会堂
また、自らの楽曲「新世界」とcoldplayの「viva la vida」のマッシュアップという新しい挑戦も。映画『アナと雪の女王』の「Let It Go」のフレーズを練り込んだり、メンバー3人で並んでピアノを演奏したりと、遊び心満載のアレンジとプレイで会場を沸かせると、続く「BLUE」ではピアノのフレーズを録音してループさせながらそれに合わせて音を重ねていくという新しい試みを見せた。留学中のリリースということでもどかしさを感じていたというシングル曲「こっちを向いてよ」では、待ってましたと言わんばかりの歓声が会場を包み込む。それぞれがいろいろな思いを噛み締める中、ラストに向けて怒涛の流れで楽曲を披露し、客席の大合唱、割れんばかりのクラップを誘い、白熱した展開を繰り広げた。
本編最後に杉本雄治(Piano&Vo)が漏らした“やってて良かったよ、本当に”という言葉は、この日メジャーデビュー5周年を迎えた彼らの嘘偽りないメッセージだったように思う。アンコールではファンからのお祝いのメッセージが詰まったバックドロップが登場し、メンバーが思わず涙する場面も。さまざまな経験を経て原点に還ったとも感じる、オーラスを締め括るデビュー曲「白朝夢」には幸せと温もりが満ちあふれていた。