【真空ホロウ】『真空パックvol.8~
W編とO(ワンマン)編~』2014年11月
30日 at 代官山UNIT
艶っぽく、時に感情的で狂気すらも感じる松本明人の歌、刺激的かつミステリアスな彼らの世界に一気に引き込むバンドサウンド。順調にライヴは進んでいたが、中盤で常に誰よりもアクティブなパフォーマンスを見せる村田智史(Ba)の手がつり、演奏を一時中断。その間は他のふたりが今回のツアーの思い出を振り返り、また、大貫朋也がドラムソロを披露する場面も。約30分に及ぶ思いがけないトラブルであったが、彼らの素を見ることができた貴重な時間であったように思う。お詫びに(?)メンバー全員で故郷の「茨城県民の歌」を合唱し、今までの熱気を取り戻すかのように血気盛んな楽曲をぶつけると、冬にぴったりなしっとりとした曲も披露。“(人に)頑張れと言えるようになった”。アンコールで松本が告げたこの言葉には、現在の彼らの前向きさと希望がうかがえた。
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