【So'Fly】
取材:土屋恵介
イタリアテイストを入れた作品にしたか
った
2ndアルバム『Blood & Wine』の全体のテーマは?
GIORGIO 13
ヒップホップってアメリカ発祥ものだし、アメリカナイズされてるとこがあるけど、自分にイタリアの血が入ってることもあり、今回はイタリアのヒップホップのテイストを入れたくて。“ゴッドファーザー”みたいな感じを歌やラップで演じてみようってコンセプトで始まったんです。
エレクトロポップな「ROCK STAR」、オペラ&ジャイヴ風の「A Light in The Darkness」、4つ打ちのハウス的な「Shy Boy」など、幅広い楽曲が詰まってますね。
GIORGIO 13
曲作りは、その時の自分が好きなものを作るんです。例えばバラードをやると勢いのあるものを作ってみたくなったり、80’s風や4つ打ちが気持ちいいなと思ったらやってみようとか、結構悩まずに作りますね。最近はシンセを使うのが好きで。「ROCK STAR」もシンプルなコード進行だけど、シンセを入れることで胸キュンぽさとメリハリが出ました。
そういった曲の中で、ヴォーカルはどんなところにポイントを置いて歌ったのですか?
TOKO
変にカッコ付け過ぎず、素直に歌うことを大事にしました。今回こだわったのはフェイクですね。歌詞で表現するのが難しい空気感を出すのはフェイクだし、それを表現するっていうのにもちょっと苦労しました。
今作でも曲間のスキットでルパン3世と峰不二子役でお馴染みの、栗田貫一さんと増山江威子さんが参加されてますが。
GIORGIO 13
前作は自分たちが怪盗みたいな設定のアルバムだったので、おふたりのイメージがピッタリだと思ってお願いしたんです。でも今回はルパンに縛られず、声優さんとして参加していただきました。ほんと楽しくやってもらって、自分たちの世界観を広げてくれましたね。
シングルにもなったバラード「Old Dayz」についてですが、これは過去を振り返り原点を見つめ直して、前へ進んでいこうという曲ですね。
GIORGIO 13
僕は物語的な歌詞を書くことが多いけど、これはリアルに昔を思い出してる歌詞なんです。僕は野球が好きで、TOKOは野球部のマネージャーをやっていたので、設定は高校球児の世界にして書きました。それを聴く人がサッカーやラグビーだったり自分に置き換えられるよう、選手の視点とマネージャーの視点で書きましたね。あと、ひとつの目標を目指して人が集まる時って、みんな純粋じゃないですか。学生時代は周りに流されやすい時期だけど、僕は目指すものがあったから“自分は自分”っていうプライドを持ってやってこれたんです。だからこそ強くなれたっていうのを歌詞に出せればなと。
TOKO
歌詞の女の子は、男の子を影で応援してるマネージャーで、私もそういうタイプだったので歌いやすかったです。女の子が控えめな感じもするけど、誰かを応援するのは夢を追いかけるのと同じ感覚だと思うし。聴いてくれる方も両方の視点から入れるから、分かりやすい内容になったと思います。
では、アルバムタイトルに込めた意味は?
GIORGIO 13
1stアルバムの“STARDUST CRUISIN'”とか、今までは“宇宙”や“未来”といったテーマが多かったけど、今回はもっと生々しい部分を出した曲をやりたくて。それで“Blood & Wine”ってタイトルを付けたんです。年齢を重ねることで、前よりもそうした音楽をやりたくなったのかもしれないですね。
アーティスト