【つしまみれ】
取材:フジジュン
つしまみれとパワーパフガールズがまみ
れてます
5月にアルバム『つしまみれとロックとビアで』をリリースした後は全国ツアー、そして全米ツアーを敢行。日本、アメリカと続けて回ったことで、違いもより見えたと思うのですが。
まり
日本が盛り上がってきたな!っていうのを改めて感じて…都内は動員も増えて、モッシュやダイブで盛り上がってくれるようになったけど、その勢いを各地で感じることができたし、地方にもしっかり新しいシーンが生まれているなって。ウチらをどこかから聴いて、好きになってくれている人も必ずいて、全国ツアーはすごく手応えを感じたんです。で、アメリカに行くと、まったく誰も知らない所でやるスリルや、そのお客さんを掴んだ時の“勝った!”みたいな気持ちがあって。もちろん、悔しい思いをすることもあるんですけど、基本的には“楽しい!”ってことばかりだし、頑張った分だけ反応が返ってくるって意味では何も変わらないですね。
やよい
やっぱりアメリカの方が反応は分かりやすいですけどね。初めての場所でも掴んだ時は反応がすごいから、そこで得られる快感が大きいんです。
まり
すごいよね、手を握って抱きしめて、ホッペにチューして、“アナタたち、最高にロックよ!”って(笑)。
アハハハ。そして、最新作『Six Mix Girls』ですが。これはアニメ『パワーパフ ガールズ』とのコラボ作ということで。
まり
はい。「HYPER SWEET POWER」は、初の英語の歌詞の曲で。“日本人なら日本語だろう!”ってずっと思ってきたんですけど、『パワーパフ ガールズ』はアメリカ生まれのアニメだし、カートゥーン・ネットワークでPVも流してもらえるということで、“英語で歌えば、世界中の人に伝わるかも”と思って、英語詞に挑戦しました。でも、辞書は引かないで、アメリカツアーの時に自分たちが日常で会話している言葉や、お客さんに言ってもらった言葉を使って、私たちなりの英語で歌っています。そこでは私たちのことも歌っているし、『パワーパフ ガールズ』のことも歌っているから、タイトルも“6人の女の子がまみれてる”って意味で“Six Mix Girls”にしたんです。
だから新しい試みながら、すごくつしまみれらしいし、パワーパフ ガールズのイメージともピッタリで。まみれた感じがすごく良いバランスで、新しいパワーを生んでいます。
まり
最初、『パワーパフ ガールズ』が10周年で、“何かコラボしたい”ってお話をいただいたんですよ。つしまみれも来年で10周年だし、史上最強の女の子バンドなので(笑)、すごく面白いと思ったし、スタッフの方も“ピッタリだね!”って言ってくれて。アメリカでは『パワーパフ ガールズ』の人形を持ってステージに出て。“この曲はロッキンガールズとラッキーボーイズに捧げる、私たちの曲よ!”って伝えたら、みんなが“イエ~イ!”って盛り上がってくれて、“ブロッサムー!”ってキャラクターの名前を叫んだりして(笑)。すごく気持ち良かったんです。
そこで“自分の言葉で歌う”ってこだわりがあるのも、楽曲がより聴き手に伝わる理由のひとつでしょうね。
まり
自分たちの言葉で歌いたいってのはこだわりましたね。カッコ悪いことはしたくないってところで英語は敬遠してきたんですけど、何度かアメリカに行くうちに“英語で歌いたい”って気持ちも生まれてきて…ま、私たちの英語なんてヒドいもんですけどね。“I Love BEER!”ですから。
みずえ
そしたら、ステージに6本くらいビールが並んでね。
まり
ライヴ中、足元にあってすごい邪魔なの(笑)。
アーティスト