【つしまみれ】
取材:高木智史
自分たちのやりたいこと貫けばいい!
メジャー1stシングルとなる「タイムラグ」ですが、激しくて、癖になるメロディーが脳内を駆け巡る、ライヴバンド・つしまみれとしての魅力が詰まった楽曲ですよね。
みずえ
この曲を作るきっかけになったのが昨年秋の全米ツアーで、時差ボケでハイテンションな気分をそのまま表現しました。
まり
作りながら“絶対、ライヴで盛り上がるよねー♪”って言ってたから、常にライヴで演奏してるシーンを思い描いてたかも。
やよい
とりあえず、“最初っから最後までワーってなれる勢いがあって分かりやすい曲を作ろう!”って思ってた。つしまみれの曲って、ひねくれたものが多いから。何にも考えないで心の赴くまま、体の赴くまま、ライヴを楽しんでもらえるような曲になればなと。でも、“タイムラグ感がもっと欲しい!”と思って、曲のバグのような昭和歌謡の章が産まれたんですけど(笑)。
その昭和歌謡のところなどストーリー性を感じたし、歌詞も韻を踏んでいて印象的でした。
まり
歌詞を書いたきっかけは、アメリカツアー中での現地の人たちとの会話ですね。そこで出てきた“時差ボケ=JET LAG”って言葉が妙に気になって、そこでイメージしたのが“TIME LAG=時間のズレ”だったんです。そこから、言葉の響きとリズムで、単純に“タイムラグ”と“グラグラ”が結び付いて、“タイムラグ頭グラグラ~”っていうAメロのフレーズとメロディーとリフが沸き上がってきました。実際、ツアー帰りで時差ボケしてたし、頭グラグラしてたから、とっても自然な流れだったんです!(笑) その後、曲作り合宿でみんなに提案すると、みんなも“タイムラグ”を感じてたから3人のイメージもすぐに合致しました!
でも、歌詞から未来へ向いた前向きなメッセージが感じられて深いなぁと思いましたよ。
まり
ありがとうございます!! 言葉遊びから始まった“タイムラグ”なんだけど、実際に世の中と自分たちとか、過去と未来とか、人と人とか、いろんなことに対して“タイムラグ”が生じてるって曲を作りながら気付いたんです。それで、ライヴで何回か演奏して、お客さんに対して“時代に流されないで自分たちのやりたいこと貫けばいい! 時代を作ればいい、それが時代の最先端だ!”って伝えたいって思うようになってた。思う前に叫んでたんですけど…(笑)。今、自分たちは、本当にカッコ良いことを信じてやってるけど、まだまだ世の中とのギャップを感じてて…“みんな、本当は求めてるはずなのに!!”って世の中とのズレを感じてたりもして、“あたしたちが時代を切り開かなきゃ!!”って歌うたびに強く思うようになって、その熱が歌詞にこもってます。同時にこれは記念すべき1stシングルって気持ちもあって、“ここからつしまみれが日本の音楽シーンを引っ張っていかなくちゃ!(まずは目の前にいる客席のみんな!)”っていう気持ちもこもってるんです。バカみたいに大げさなこと言ってるけど、“みんなつしまみれについてきて!”って伝えたい!
みずえ
時代を引っ張る人、乗る人、逆らう人、いろいろいるけど何がカッコ良いかなんて誰にも決められないと思う。“自分は自分の時間の中で生きるしかないんだから全力で走れ!”って気持ちです。
やよい
“周りに振り回されずに最高にカッコ良いことやってる自分が時代の最先端なんだ! 本質を見ようよ!”ってことかな。
アーティスト