【SUPER BABY FACE】
取材:お髭のマツオカ
前作『地獄のロックベイビーズ』から通して聴いても、ポップさが増してますよね。
WAKA
そうですね。まず、メインになる曲を選ぶところから始まって。「ステレオガール」がもう、アルバムのテーマになりましたね。“とにかくポップでポジティブで!”っていう。あとは自分たちの今のベスト、今出したい!って思える曲を選びました。
MEGURI
候補曲は全部ポップだったから、重点を置いたのはポジティブさかな。
それは歌詞に重きを置いたという意味で?
WAKA
歌詞は前作以上に思いを込めましたね。もう、ピッコロ大魔王の口から“ボン!”って出る卵みたいに“出した!”って感覚がある(笑)。本当に“創作した”という感じですね。
MEGURI
前作でも、もちろん歌詞は重要だったんだけど、ライヴで衣装を着る、髪をセットする…とか、そういう感覚だったと思うんです。アイテムのひとつというか。今回は一字一句いらないものはないし、足すものもないですね。
そんな歌詞を含めて、細やかな音までじっくり聴きたいと思わせるアルバムでした。
AYA
ドラムは、それぞれの曲の良さを出すためには、スネアの音は絶対同じではないなと思って変えていたり。そういう細かい部分まで気付いて聴いてもらえたらうれしいですね。
WAKA
「TOMORROW MACHINE」は会場限定盤として形にしたことはあるんですけど、それを買ってくれた人にもぜひ聴いてほしいですね。
あのアレンジはやられましたね。
WAKA
レコーディングしながら、曲がどんどんグレードアップしていく感じが楽しかったですね。とにかく今回は限られたレコーディング期間の中でいいものを作ろうと、みんなで着地点に向かうエネルギーがすごかったです。
BETTY
どの曲もタイトル曲になるくらい、1曲1曲が本当に素晴らしいものになりましたね。
「ステレオガール」のPVも必見ですよね。
WAKA
物語仕立てにしたかったんですよ。マイケル・ジャクソンとかに憧れてたんで。あと、80年代のチープでキャッチーな感じも目指したかったと。
なんせ、メンバーがOLに扮してますからね(笑)。
MEGURI
画的にも面白いんですけど、誰の目線で歌うのかってなった時に、少女じゃないし…っていう。大人として分かりやすいのがOLかなと。
WAKA
難しい話かなって諦めかけていたところ撮影スタッフもみんな乗り気になっていただいてたんで、本当にありがたいですね。私たちだけでは、到底できないことですから。
今作を引っ提げたツアーは、かなりタフそうですが。
WAKA
バンドとして初の長いツアーなんですが、初めていく街もあるし、ただ楽しみです。
BETTY
レコーディングを通して培った団結感がライヴにも表れると思います。メンバーそれぞれが別にカッコ付けないで、ごく自然に表現できてるというか…前とは感覚が大きく違ってます。
AYA
違うアレンジをしたら、“あっ、CDと違う!”って言えちゃうぐらいにアルバムを聴いてライヴに来てほしいです。
MEGURI
そうですね、聴いてほしい。もう、生活の一部になるくらいに…あなたの心に居座りたいですね。おはようからおやすみまで、暮らしを見つめていたいです(笑)。