L→R DJ TSUNE(DJ&BEATMAKING)、BABE.RYOTA(MC&TRACK MAKER)、Sun-High(Vo&MC)

L→R DJ TSUNE(DJ&BEATMAKING)、BABE.RYOTA(MC&TRACK MAKER)、Sun-High(Vo&MC)

【0 SOUL 7】外からの新しい風が入り

自分たちを出したいって気持ちが強く
なった

セルフプロデュースで作り上げた2010年第1弾シングルは、悩める時代だからこそ、前を向く彼らの姿に心打たれる0 SOUL 7流の応援歌! 生音のバンドサウンドを取り入れ、新たな表情を見せたこれからにつながる大きな作品となった。
取材:ジャガー

0 SOUL 7の核となる部分を歌い上げたシングルですね。近しい人間からアドバイスを受けているような言葉だったので、説得力がありました。

RYOTA
「嫌嫌嫌」のサビのインパクトであったり、音もロック調なんで入口は狭いのかもしれないけど、歌詞の言葉選びについては、友達と飲みに行った時ぐらいの軽い感じというか。お互いに言いたいこと言い合って、嫌なこともたくさんあるけど“頑張るしかないじゃん”って助け合う。そういう感覚で書きました。

確かにインパクト大のサビですし、歌のバックで響くサウンドの力強さが声を押し出しています。

TSUNE
カッコ良いですよ。自分らのことを誉めるのも何なんですけど、こんな感じの音になるなんて想像も付かなかったし、エモーショナルな面も新たに打ち出すことができたので、ここから変わっていけるんじゃないですか。
Sun-High
生音で1曲まるまる作るっていうのが初めてで。レコーディングでは、戸惑いもあって…生の迫力に負けないために声をどう出していいか悩んでしまったんですけど、メンバーが録っているところを確認しながら“ここはこうしたほうがいいんじゃない?”って指摘してくれたんで、徐々に感覚が掴めました。いろんなことにチャレンジできたっていうのが何より大きいですね。

生音を取り入れることは、もともとのアイデアで?

RYOTA
仮デモを作った段階で、生音で録ってたんですよ。それをみんなに聴かせたら“いいじゃん!”となって、あとは自然に話が進んでいきました。昔から生音で曲を作ってみたいっていうのはあったんで、ちょうど「嫌嫌嫌」は生音が映えるものだったし、自分も“やりたいっす”と快諾で。

抑揚が付くので、より人間味が出てますよ。感情を吐き出す、ぶつけるといったイメージの「嫌嫌嫌」にはまさしくピッタリで。

RYOTA
打ち込みはリズムも音も規則正しいけど、生にするとチューニングって完璧ではないじゃないですか。ちょっと強く弾いたらズレたりして。そういう荒々しさと、Sun-Highの荒っぽさとが上手くマッチしたヴォーカル録りは良かったですね。これがデビュー作品ではないですけど、そのぐらいの荒削りさが出て人の温もりを感じます。
TSUNE
もともとバンド出身ではないので、レコーディングをする過程を見ているだけでも刺激を受けましたね。やってみないと分からないことだらけなんで、“こういうことになってんねや”って驚きばっかりで。あとは盛り上がりになるにつれて楽器隊と歌の熱量が一緒に高まっていくのが、これはもうレコーディングではなくライヴだなと。一緒に録っているわけではないですけど、そうやって呼吸の合うさまを見て興奮しましたね。

刺激を受けて、何か感化されたことはありましたか?

RYOTA
バンドの方を呼んだり、初めてのエンジニアさんとの作業だったりを通じて、外からの新しい風が入り、自分たちを出したいって気持ちが強くなりましたね。そこで一番感化されたものと言えば、生音にスクラッチを入れたことですかね。ミクスチャーバンドのDJとラップグループのDJの役割って違うじゃないですか。0 SOUL 7のDJとして、上手くロックと勝負できているスクラッチが録れました。TSUNEくんの存在感をもっと主張させたかったので、ギターソロ的なかたちで曲中にDJが主張するってカッコ良いなと。ギタリスト的な立ち位置のDJっていうのは新しい試みでしたね。

2曲目の「YELL」は、包み込む大きなやさしさを感じました。

RYOTA
みんな働きすぎなんじゃないかなって。スタッフの方が0 SOUL 7のために言い合ってるのを見ると“たまには休んでくださいよ”って思うんです。俺たちはいい曲を作る、ある人は俺らを宣伝する、またある人は楽曲制作のサポートをする、いろんな仕事があって各々が頑張って社会が成り立つわけだけど、頑張りすぎるのも良くない。それって音楽業界だけに限らず、サラリーマンだって、自営業だって、どこの業界でもそうだと思うんです。だから、“オレは”って歌い出しで気持ちを伝えたかった。栄養ドリンクのCMをイメージしながら作ってます。

“あなたは あなたが思う程 器用に生きれる訳じゃない でもあなたは あなたが思う程 弱くはないからね”というフレーズが泣けてきます。

RYOTA
「嫌嫌嫌」が若者向け、「YELL」は仕事で息詰まってしまってる人だったり、ちょっと世代が上の人に向けての曲のような気がします。感じることは一緒なんだろうけど、言葉とか楽曲の持つ雰囲気的に「YELL」は大人に聴いてほしい。大人になると、自分が積み上げてきたものに対して変なプライドが生まれて意地を張ってしまうじゃないですか。そういう人がひとりでハッと気付くきっかけになるような曲にしたくて。他人から言われて気付かされるのって、意地が邪魔してちゃんと聞けなかったりもするんだけど、歌にすることで耳に入った時に自然と消化してくれるような。それと、これまでは近しい人への感謝を歌ってきたんですけど、今回はさらにそこから大きいところへ発信できましたね。俺たちのことを支えてくれている人がいるからこそ、その輪をもっと広げていくために外へ向けられたというか。攻めの姿勢です。
0 SOUL 7 プロフィール

ゼロソウルセブン:昔、学者が死ぬ寸前の人間を秤の上に乗せ死んだ瞬間7g軽くなったというところから、霊魂=0 SOULの重さ7gを意味する0 SOUL 7は、自分達の魂の重さで量られた喜怒哀楽の感情を嘘偽りなくリアルに音で表現していきたいという想いから命名。2006年にミニアルバム『zero soul seven』でインディーズデビュー、精力的にライヴを行ないメディアなどでも活躍の場を広げ、08年シングル「東京元年」でメジャーデビューを果たした。0 SOUL 7 オフィシャルサイト
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