L→R 森田ケーサク(Dr)、氏原ワタル(Vo&Gu)、赤塚ヤスシ(Ba)

L→R 森田ケーサク(Dr)、氏原ワタル(Vo&Gu)、赤塚ヤスシ(Ba)

【DOES】昔と今のスタイルを混ぜたや
り方が見えてきた

約10カ月振りのリリースとなるニューシングル「夜明け前/チョコレート」はDOESの新たな挑戦がうかがえる、より完成度の高い楽曲。次なるステップへの第一歩だ。
取材:宮本英夫

久しぶりのリリースということもあるのですが、サウンドに変化を感じました。新しい引き出しを開けたな、という印象です。

ワタル
アルバム『The World’s Edge』を去年の4月に出して、ツアーをやって、次のアルバムに向けてどうするかと考えた時に…それまでは3ピースでできる音、ライヴと音源があまり変わらない音を意識してきて、『The World’s Edge』でひとつ区切りが付いたんですよ。次はもっと自由な、基本的な音楽の作り方として、思い付いたアレンジはどんどん入れていこうと思ったんですが、今までのやり方が体に染み付いていて、それを取るのにすごい時間がかかりましたね。そうやってもやもやしてる時に、昔の音源を…このシングルの3曲目に入ってる「薄明」がそうなんですけど、大昔に作ったデモCDを聴いたんですよ。

ああ、古い曲なんですね、あれは。

ワタル
そうすると、自由に奇抜に何も気にせずに、自分がやりたい表現をそのままやってるアプローチが満載で、“こんな感じ忘れてたな”と。封印してきたんですけどね、実は。でも、それを聴くことによって再確認して、昔のやつと今のスタイルを混ぜたようなやり方が見えて、それでできたのが「夜明け前」なんですね。
ケーサク
ワタルくんが持ってきたデモの段階から、今までにない自由感がありましたね。ドラムも今までみたいに直球で刺さる感じだけじゃなくて、重い感じでやりました。
ヤス
今までのやり方と新しいやり方が自然に馴染んでると思うし。今までの重厚感も残しつつ、3ピースでも全然成立してるアレンジで、次のアルバムに向けての一発目にふさわしい曲だと思います。

歌詞は?

ワタル
この曲のテーマは“願い”というかな。それは自分にもあるし、人それぞれにあるような、“この先うまくゆくように”“輝きますように”という気持ちをストレートに込めたかったので。特にライヴで届きやすくするためには、分かりやすい強い言葉がいいなと思うんですよね。

もう1曲「チョコレート」は、Mary’sショートムービー『トーキョーチョコレート』主題歌の書き下ろしですね。

ワタル
“こういう話があるけれど”っていうことで、かわいい女の子の写真を見せられて、チョコレートということで甘く優しく、みたいな感じで頼まれて。“本当にうちらでいいんですか?”って聞いたけど(笑)。新鮮ではありましたね。このテーマじゃなかったら、もっと渋いアコースティック曲になってたかもしれない。
ヤス
最初は、スタンダードなフォークナンバーみたいなイメージでしたね。DOES史上最弱の曲?(笑) もろアコースティックで録るのは1st以来ですけど、普遍的なポップスになったと思います。
ケーサク
ワタルくんの優しい部分が出ていて、好きな曲です。ファンの人にすれば、振り幅が広すぎると思うかもしれないけど、結局はDOESの曲になってるところが好きです。

この3曲で、次への予感が詰まったシングルですね。

ワタル
新しい曲と、書き下ろしの曲と、大昔の曲と。いろいろな側面が見れるCDになってます。特に次のアルバムに向けては、「夜明け前」が足がかりになってると思いますよ。
DOES プロフィール

ドーズ:2003年に結成。福岡での活動が都内のメジャーレーベルプロダクションに知れ渡り、06年にシングル「明日は来るのか」でメジャーデビューを果たす。翌年リリースした「修羅」がテレビ東京系アニメ『銀魂』のエンディングテーマとして起用され、オリコン初登場9位を記録し注目を集めた。また、圧倒的なライヴパフォーマンスの評価は高く、『ARABAKI ROCK FES』『ROCK IN JAPAN』『RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO FES』等、各地大型フェスの常連となっている。DOES Official Website
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OKMusic編集部

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