L→R YU(Vo)、YASU(Vo)

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【D-51】1年間制作し続けた答えが「
ファミリア」

“出会ってくれてありがとう”をテーマにして作られた「ファミリア」。感謝の気持ちを綴った新曲について、ふたりに語ってもらった。
取材:土内 昇

「ファミリア」は最初から感謝をテーマにした曲を作ろうとしたのですか?

YASU
そうですね。ずっとそういう気持ちがあったんで。生まれてから死ぬまでの間に出会う人の数っていうのは個人個人全然違うと思うんですね。“じゃあ、自分は何人の人と出会えるんだろう?”って考えた時に、家族はもちろん、友達だったり、YUやスタッフだったり、そういう自分の側に残ってくれている人たちってすごく大事というか、希少な存在だなって思ったんですよ。そのことを音楽で表現したいと思って、“出会ってくれてありがとう”をテーマに歌詞を書きました。

サウンド的にはどんなものにしようと?

YASU
去年、僕が東京のウィークリーマンションに長期滞在している時に、YUと一緒に作って30分ぐらいでできた曲なんですね。全然シングルにするとか考えてなかったから、面白いことがしたいと思って、今までやったことがないような超ヒップホップなアレンジにしたんですよ(笑)。でも、この歌詞を書き上げた時に、そんなアレンジよりも泣けるものにしたい…切なさがあったほうがいいんじゃないかってことで、どんどん変えていきました。

言葉数が多いのは、ヒップホップなアレンジの名残りで?

YASU
確かにAメロとかはラップ調にはなってたんですけど、僕の中ではしゃべっている感じ…切々と伝えたい感じが伝わればいいと思ってたんですよ。

では、歌入れにはどんな気持ちで臨みましたか?

YASU
この曲の歌入れは生熊 朗さんにアドバイスしてもらいたいと思って…4年振りぐらいになるんですけど、この曲には生熊さんの音楽に対する熱さが欲しかったんです。生熊さんは自分も歌っているから、歌い手の気持ちを大事にしてくれるというか。自分たちが“こういうふうに歌いたい”と思う気持ちって一番大事なものだから、それをしっかり表現したいって思っていたので、それがこの曲でやれました。
YU
僕は力が入りすぎちゃって…久しぶりに生熊さんとやるっていうことで“4年間で、これだけ成長しました!”って驚かせたかったし、メッセージ性の強い曲だっていうことで気合いを入れてやってたら、力を入れ過ぎてしまって(笑)。いつもはそうなってしまうと時間がかかってしまうんですけど、生熊さんにリズムとか音とか気にせずに歌詞の通り感謝の気持ちを持って歌うようにって言われたんで、ピッチとか気にせずに母親とか友達のことを考えて歌ったらすんなりと歌えたんですよ。友達がいるっていうことや、母親が元気でいるっていうのはすごい幸せなことなんだ…そういうことを考えてたらどんどん気持ちも高まって、なんかライヴで歌っているようなイメージでしたね。だから、ライヴで歌っているような熱さと自分の中の気持ちが上手く作品に落とし込めたと思います。

すごく手応えのある曲が作れたという感じですね。

YASU
去年から自分たちで曲を作るようになったんで、1年間制作し続けた答えが「ファミリア」だと思ってるし、“今度はこういう曲をやりたい!”とか“次は違うタイプの曲を作ろう!”って思えたので、自分らにとってもすごくいい作品になりましたね。
YU
ふたりで作った時にいいフィーリング感が出ていると、こんなにすごくいい曲ができるんだって思いました。この曲の歌詞は世代に関係なく誰にでも当てはまると思うんで、いろんな人に聴いてほしいですね。一番の自信作です!
D-51 プロフィール

沖縄のストリートから音楽シーンのメジャー・フィールドへ——。03年から数多くのストリート・ライヴをこなしてきた、沖縄を拠点にするヴォーカル・デュオ=D-51。彼らはそのライヴ経験に裏打ちされた実力(ふたりのヴォーカルのハーモニー/強く大きな歌唱力など)と爽やかで透明感のあるグルーヴィな歌声という華やかな個性を携えて、04年にメジャー・フィールドに飛び出した。インディ時代には既に彼らの才能の素晴らしさが口コミで広がっていき、全国区の人気を獲得するにまで至ったそう。メロディアスで涼やかなトラックと彼らのヴォーカルが描き出す世界には、リラキシンな聴き心地と仄かな熱情が入り混じっている。そんな世界を味わわせてくれるD-51の音楽に多くの聴き手が惚れ込むのもうなずけるというものだ。そんなD-51が発売したメジャー・デビュー・アルバム『ONENESS』にも彼らの魅力が目いっぱい詰め込まれている。オーディオ・プレイヤーの再生ボタンを押すと彼らが紡ぎ出すグルーヴの波が爽やかなそよ風に姿を変えて、柔らかく暖かく聴き手を包んでくる。なるほど、これが彼らの魅力なのだな。そう改めて実感する。彼らの歌声は“歌う喜び”に満ち溢れている。その想いを含めて、D-51の音楽はちょっと甘酸っぱくて、とっても気持ちがいい。D-51 Official Website
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OKMusic編集部

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