【ギルガメッシュ】バンドが成長して
るなって実感がある
大きな会場に自分たちが立つ姿が描ける
ようになってきた
「destiny」が突破口になったと?
Яyo
そうですね。「destiny」ができて、この路線でアルバムができるんだろうなっていうのは確信しました。これに沿って制作していった部分もあったんで。勢いがあって、広がりもあって、光が見える。自分たちの今やりたいことの核ですね。2010年が始まった当初の自分はなんか小っちぇなって思ってたのが、ひと皮剥けたんじゃないかなって。ひとつ前のアルバム『NOW』は、新木場STUDIO COASTが満員な情景で作ったものだと言ってたみたいに、今度はさらに上の会場を思い描いて作った曲たちなので、その中で「destiny」ができたのは良かったです。
個人的には、「見えない距離」は意外でしたね。打ち込みとバンドサウンドの融合はこれまでもありましたけど、こういう綺麗な打ち込みがバンドサウンドと絡むことってなかったじゃないですか。
Яyo
全体を見た時の流れですね。ここまで行ききったのってやったことなかったんで、挑戦です。新しいフィールドに足を踏み出せたんじゃないかなって感じですね。
次の「再会」へのつながりも聴き応えがありました。
弐
ギルガメッシュが書くバラードって暗い印象があるんですけど、「再会」は温かい、包み込む感じのバラードになりましたね。こういう感じは初めてなんで、バンドの成長が一番うかがえる楽曲なのかなって思います。これはちょっと雰囲気からして違うじゃないですか。
“再会”というテーマもギルガメッシュにとっては新鮮ですし。あと、「MISSION CODE」では楽器各々の主張が激しいですよね。
Яyo
これは愁さんの案ですね。秋のツアーでバンドセッションをいろいろやって、楽器だけで見せるってことを音源にしてみてもいいんじゃないかと。「MISSION CODE」のブレイク部分でドラムがちょっとアプローチして、ベースのスラップが入って、ギターソロが入るっていう流れは秋のツアーの成果が出ました。
左迅
コミカルなことをしている曲なんで、歌詞も結構遊んでみようかと。いつもメロディーの後に歌詞を書いてたんで、やっぱりちょっと聴こえが悪くなってしまう部分も多少あったとは思うんですけど、歌詞とメロディーが一緒に出てきたんでハマり具合は気持ち良いですよね。クラップ音を入れたり、歌い方もこの曲が一番いろんな歌い方を随所随所に入れてるので楽しめました。とにかくグルーブは大切にしてます。
愁
ライヴと言えば、客観視しても面白いなって思った「Never ending story」のリズムとか良いですね。すぐライヴの情景が出てきたし、一緒にお客さんと騒ぎたいなと思ったし。それこそ左迅くんが言った“ビビっときた”みたいな、このリズムをギルガメッシュでやったら面白いだろうなって。
確かに、ライヴ終盤とかでもうひと暴れするには打ってつけですね。
愁
歌詞もすごく良いんで。これでドカンと花火を打ち込みたいかなと。
弐
歌詞で《戦場と化す炎上に dive》って言ってるから、ダイブするでしょ?
曲の頭で、ベースが消えちゃいますが。
(笑)。「13days」の展開も興味深いです。
Яyo
これはまったくの白紙から作った曲で、僕のデモと愁さんのデモを合体させたものです。で、合体させて編集する時間もなかったんで、バンドでジャムりながら作ったという。どういうかたちに落ち着くか分からなかったんですけど、結果的にファンキーでイケてる感じに仕上がりました。
『GO』を携えてのツアーは、確実に楽しそうですよね。またライヴではどうなるのか想像できないっていうのもワクワクします。
左迅
自分たちが思っている以上に広がるだろうし、可能性が秘められている曲たちだと思うので、そこはやっぱり自分たちも期待してますね。
実は、アルバムを聴く前までは、『GO』でひとつの区切りが付くと思ってたんですよ。でも、予想は良い意味で裏切られ、改めてスタートを切るような“未来”を感じるアルバムなんですよね。ここからどうなっていくのかっていうのにも期待が募りますし。
愁
バンドをやり始めた頃の気持ちに戻りつつ、その情景がもっとかたちになってきたからかもしれないですね。バンドをやり始めた当初なんて、“どこでやりたい?”って訊かれたら、東京ドームぐらい分かりやすいところしか名前が出てこなかったし、Mステ出る練習もして(笑)。それから経験を積んでくと、現実を見て、もっと具体的な目標が立っていくんですけど。でも、今は実際どうなるかは分かんないけど、あの時の気持ちが笑い話ではなく、ちゃんと現実味を帯びて来たんじゃないかな。今度の市川市文化会館でも、ああいう大きな会場に自分たちが立つ姿が描けるようになってきたんで。
左迅
このアルバムができて、大きな会場に立つ自分たちが描けるようになったんで、すごい前進できたアルバムですね。イメージできるってことは、叶えられると思うので頑張っていきたいです。
Яyo
今までのぶっ飛んだ曲たちって、結構僕の中でBGM的な感覚だったんですよ。『GO』の場合は、口ずさめるなぁ、歌えるなぁ、歌いたいなって気持ちになれる。良いです、好きです。
2011年も、良い幕開けになりそうですね。
愁
『GO』を出した後はライヴしか考えてないんで、行けるところは限りなく行きたいですね。久しぶりの海外ツアーもあって、オファーもいただいてたりするんで、ガンガンいろんなところで『GO』の曲たちをできたらなって思いです。
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『GO』2011年01月26日発売DANGER CRUE RECORDS
- 【激アツ盤(2CD+DVD)】
- XNDC-10054〜5/B 5555円
04年3月に、左迅(サトシ)(vo)、弐〜ニィ〜(g)、愁〜shuU〜(b)、Яyo(リョウ)(dr)の4人で現在の道を歩み始める。08年1月に初のヨーロッパ・ツアーを行い、『stupid tour '08』と銘打たれた国内ツアーと合わせて全38公演を敢行。08年11月からスタートした『“CRAZY TOUR 08-09”IN JAPAN』では、日本全国47都道府県を駆け抜け、ファイナルの渋谷AXでは超満員のファンの前でギルガメッシュ=ライヴ・バンドの名前に相応しい最高のパフォーマンスを披露した。その後、『CRAZY TOUR』はアメリカやヨーロッパにも及び、2度目となるヨーロッパ・ツアーでは7ヶ国で約7,000人ものファンを魅了した。
そして度重なる作品リリースは、ライヴのためにあると言っても過言では無い。彼らの楽曲リリースとライヴ開催はイコールで繋がっているのだ。06年9月に1stフル・アルバム『13's reborn』、07年12月に2ndアルバム『Girugamesh』、08年11月3rdアルバム『MUSIC』と立て続けにアルバム形態のみを発表。09年には彼ら最大の魅力と言えるライヴを収録したライヴDVD『CRAZY CRAZY CRAZY』をリリース。様々なジャンルの要素を融合させ、ギルガメッシュ独自のスタイルを確立している彼らは、まさに世界標準となり各国で高い支持を得ている。ギルガメッシュ オフィシャルHP
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