L→R MAMI(Gu&Vo)、RINA(Dr&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、TOMOMI(Ba&Vo)

L→R MAMI(Gu&Vo)、RINA(Dr&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、TOMOMI(Ba&Vo)

【SCANDAL】自分たちのやりたいこと

プライドを持つことがテーマ

TVアニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』エンディングテーマとしても好評、SCANDALのニューシングル「Pride」。いろいろありながらも、バンドとして前に進もうとする彼女たちの意志が表れた作品になった。
取材:榑林史章

今回のシングルは「Pride」「CUTE!」「Emotion」と、3曲全部タイトルがシンプル。どういう心境の変化?

RINA
衣装、曲調、歌詞、4人の気持ちも、どんどん成長してきているから、タイトルもそれに似合うものにしようっていう。

「Pride」はTOMOMIさんの作詞。どんな気持ちを込めたの?

TOMOMI
2010年の1発目「瞬間センチメンタル」は絆をテーマにして、その後のツアーを通してぶつかり合いながらも絆を深められたし、もっとこうしたいという自分たちの想いも出てくるようになったんです。2011年の1発目となった「Pride」の歌詞は、ちょうどツアーの頃に書いたんですけど、そういう自分たちのやりたいことにプライドを持つことをテーマにしました。
HARUNA
いろんなフレーズごとに納得させられる。“君は君のままでいつだって生まれ変われる”っていうフレーズは背中をすごく押してくれるし。かと思えば、2番のAメロでは“いっそやめてしまえば”って切り捨てるような言葉もある。私たちのことだけじゃなく、生きていく中で誰も感じるだろうなって思うフレーズがいっぱいある。だから、余計に頑張ろう!と思える曲になった。そういう伝えたい想いがあったからこそ、歌い方にもすごくこだわって、Aメロはあえて抑えて歌っていたりするし。
MAMI
今まで自分たちの想いとか、女子の強さを歌ってきたけど、今回はそれとは少し違う意志の強さを出せたと思います。自分たちに当てはまる分、もどかしさもあるけど、自分たち自身でも“プライドを忘れずにいこう”って再確認できる曲になりました。
RINA
去年の秋のツアーは、ライヴ後必ずHARUNAの部屋に集まって4人だけでミーティングをして。“こういうふうに音楽のことを考えていたんや!”とか、“こういうライヴをしたかってんや!”とか、改めてメンバーの気持ちを知ることができた。それがあっての「Pride」だったから、前より強い気持ちで制作に臨んだし、改めてカッコ良いバンドになりたい!って思いましたね。

ツアーで感じた気持ちやSCANDALの今のバンド観は、3曲目「Emotion」にもよく表れていますね。RINAさん作詞作曲の初メンバー楽曲で、バンド活動を通して生まれた4人のさまざまな感情がRINAさんの目を通して描かれていると思いました。

RINA
今バンドで思うこと、アーティストになりたいと思った時に思い描いていた自分と今の自分を比べて思うこと、変わりたいと思ってるのになかなか口に出せない気持ち、いろんな感情を込めています。ストレートやから聴いて“RINA、悩んでるの?”って思うかもしれないけれど、これは私だけじゃなく、きっと聴いてくれるみんなにもある気持ちだと思うんですよね。

メンバーに聴いてもらう時はどんなふうに思いました?

RINA
作曲RINA作詞MAMIとかやったらまだしも、全部私というのは、メンバーはどう思うんやろう? 良いんかな?…とか不安があって。だから、どう思ったかは怖くて聞けなかったですね。
HARUNA
すごくRINAが出てる歌詞だったから、正直私も最初はSCANDALで歌って良いのかな?って迷った。RINAの想いを私が歌でちゃんと伝えられるのかという不安もあったし、いろんなことを考えた。でも、RINAの気持ちをきちんと汲み取って歌ってあげることができたら、きっと自分たちの成長にもつながると思ったし、こういうリアルな歌があっても良いと思って。
RINA
でも、すごくうれしかったのはレコーディングする前に“この曲はどういう想いで作った?”とか“曲のイメージは?”とかメンバーが訊いてくれたこと。今までは自分たちで作曲していなかったから、そういう会話をしたことがなくて。私の言葉に対してTOMOMIがサビの動きを考えてきてくれたり、ここはこうやった方がカッコ良いってMAMIが考えてきてくれたりして。もっともっと自分たちでやりたい!って思いましたね。
TOMOMI
メンバーの曲が音源になるのは初めてやったから、私はレコーディングの前日緊張しすぎて眠れなかったんですよ。ベースラインも“こうした方が良い”とかいろいろ考えて、考えすぎて分からなくなったりして。レコーディングをしている最中もまだ考えて、本当に試行錯誤しながら録りました。
MAMI
レコーディングの前にバンドだけで合わせたんですけど、実はそういうことも今まではあまりなくて。みんなの意見を聞いて、セッションしながらリアルタイムでフレーズやドラムパターンを変えていくっていう、それがすごく楽しかった。それをそのままレコーディングに持って行けたのも良かったと思うし。

たいていのバンドがやっていることなんですけどね(笑)。

RINA
私ら順番を間違っちゃって(苦笑)。本来バンドって何もないところから自分たちでやりたい音を作って、歌いたい歌詞を乗せてっていうのが楽しくて、そうやって作ったものに共感してもらったら余計にうれしい。それがバンドの良いところなのに、それがなかなかできていなかったから、すごく損していたなって。これからはそういうところを、どんどん変えていきたいです。

そういうバンド観はちゃんと次につなげていきたいですね。

HARUNA
そう思って、みんなそれぞれのやり方で曲作りには挑戦していて。私は夜中にメロディーがバァ~って浮かんで、飛び起きてパソコンで頑張って打ち込んで作ったことあるし。
TOMOMI
私は地元に帰った時、バンドやってる友達のパソコン借りて曲作りましたよ! 聴かせられるレベルの曲じゃないけど(笑)。
RINA
…スタッフに聴かせる前にメンバー内だけで聴き合いして、それを基に作ればSCANDALの共作曲ができるって言ってるんだけど、まだ誰も聴かせてくれないんですよ~!
MAMI
だってぇ、恥ずかしぃんだもぉ~ん!
RINA
う~ん。言い方がかわいいから許す(笑)。
HARUNA
まあ、今後をお楽しみに…ということで。
SCANDAL プロフィール

06年8月、大阪のヴォーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。メンバーは、HARUNA(vo&g/1988年08月10生まれ)、MAMI(g&vo/1990年05月21生まれ)、TOMOMI(b&vo/1990年05月31生まれ)、RINA(dr&vo/1991年08月21日生まれ)。荒削りでアグレッシヴなバンド・サウンドと、怖いもの知らずに突き抜けるポップなキャラクターをそのままにバンド活動を開始。結成後間もなく、大阪城公園にある通称“城天”でストリート・ライヴを始め、地元・関西のライヴハウスにも出演するようになる。

08年3月、米シアトルで行われたジャパン・カルチャー・フェスティバル『Sakura-Con 2008』に招待され、全米6大都市ツアー敢行を併せて7,000人を越える動員を記録。同年7月にはフランスで開催された『Japan Expo』に10,000人、8月に香港で行われた『第10回アニメコンベンション&ゲームス香港』に参加。8,000人の前でライヴを行い世界音楽大国を股に掛けて注目を浴びる。8月にインディーズ・ミニ・アルバム『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』を発売後、10月には<エピックレコード>よりシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。

09年10月に発表したデビュー・アルバム『BEST★SCANDAL』はオリコン週間チャート初登場5位を獲得。年末に行われた『第51回輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞し、今最も注目されるガールズ・ガレージ・バンドとして大きな話題を集めている。SCANDAL オフィシャルHP(アーティスト)
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