L→R GIORGIO”13”CANCEMI(PRODUCE&MC&作詞&作曲&編曲&ミックス)、TOKO(Vo)

L→R GIORGIO”13”CANCEMI(PRODUCE&MC&作詞&作曲&編曲&ミックス)、TOKO(Vo)

【So' Fly】夢を後押ししてくれる
やさしく力強いナンバー

昨年10月に活動再開したSo’ Flyが、レーベル移籍第二弾シングル「i BELIEVE ~星に願いを」をリリース。夢や希望を応援するやさしく力強い新曲について、プロデューサーでありラッパーのGIORGIO”13”CANCEMIと美しい歌を聴かせるヴォーカルのTOKOに話を訊いた。
取材:土屋恵介

新曲「i BELIEVE ~星に願いを」は、夢や希望に向かって何度も立ち上がるというメッセージの詰まった、やさしくも力強いメロディーの響く楽曲ですが、どんなきっかけから生まれた曲なのですか?

GIORGIO
まず2月に出す曲なので、冬っぽい曲にしたいなと思ったんです。ただ、ベタなバラードの恋愛ソングにはしたくなくて、So’ Flyならではのものにしたいなって。描くものは愛だけど、友だちや恋人、家族、相手を思いやる気持ち、夢を応援するってテーマで書こうと思ったんです。ただ、サビはできたけど、ラップの歌詞がなかなか思い浮かばず苦労しましたね。

それは、テ-マが人生にまつわる大きなものだったからですか?

GIORGIO
そうですね。いつもはテーマがあってどういうキャラクターでって設定があるんですけど、今回は逆にテーマが大きくて具体的な言葉にするのに迷ったんです。

相手を応援する気持ちと、自分が勇気をもらうという、ふたつの思いが入ってるのが印象深いですね。特に思い入れのある歌詞はどこですか?

GIORGIO
一番好きなのは、“don’t be afraid~”って言葉から始まる最後のバース。“みんな落ち込むことあるけど頑張ろう、あなただけじゃないよ”ってよく歌われることだけど、でも実際悩んでる時はそうは思えないじゃないですか。みんな幸せに見えるし、上手くいってるよう見える。僕は特にそう思っちゃう人間なんですよ(笑)。なので、人からふっと言われたら救われた気持ちになれる、その歌詞が自分でも好きですね。
TOKO
私もそこなんです。GIORGIOさんがすごく苦しんで悩んで生まれた歌詞が、こういうことって簡単に言える言葉じゃないんだなって感じたんです。まだまだ自分も頑張らなきゃと思えましたね。自分が歌ってるパートでは、“心配しないでいい 焦る必要なんてない”ってところ。決して難しい言葉じゃないけど、すごく心が楽になるし、もうちょっとがんばれそうと思えるし、逆にこれを歌ってあげたいとも思うんですよね。

歌う時はどんな気持ちでしたか?

TOKO
側で苦しんで歌詞を書いてるGIORGIOさんを見ていたので、見守るって気持ちが芽生えて歌えたんです。歌詞もすごく芯があるし、歌を作り込まなくても自然と無理なく心を込められて歌えましたね。
GIORGIO
ラップに関しては、自分の夢や願いを叶えるためにはどうするか、目の前の壁をどう乗り越えるかって起伏を出したかったので、徐々にテンションを上げていくっていうのを表現できたらと思いました。

ある意味、この曲はSo’ Flyのふたりの人間性がすごく出た曲のように思いますね。

GIORGIO
ほんとそうですね。歌い方やアレンジをこだわるってよりも、普段出さない心の中の思いをそっくりそのまま出した曲なんです。心の叫びって気がします。

素の気持ちが存分に込められた「i BELIEVE ~星に願いを」が作れた、今の感想は?

GIORGIO
うーん、今はとにかく日本が元気になればいいなって(笑)。そうすれば俺も元気になるし(笑)。まぁ、そういう意図で作ったわけじゃないけど、つながるとこはあるかなって。正直、以前の俺は“人に勇気を与えたい”って、綺麗事でしか言ったことなかったんです(笑)。でも、自分が大人になればなるほどいろんな局面に出会って、得るものがあれば失うものもある。そんな中で、自分が意外と弱い人間だなって思ったんですね。その時に勇気付けられたのが音楽だったんです。じゃあ、自分も音楽を届ける立場にいるのなら、自分の曲で勇気を与えたいなって思いが出てきましたね。説教するつもりは全然ないけど、どんな楽曲でも人に勇気を与えたい…それができればなって気持ちが強くなりましたね。

ひとりひとりが勇気を持たなければ、日本全体も元気にならないですからね。

TOKO
そうですね。私もこの曲は、自分に勇気をもらいたい時に聴くと思います。自分たちで歌ってる曲だけど、励ましたい、応援したいって気持ちで作ったのが分かるから、客観的に聴いても勇気をもらえるなって。そんな一枚になったと思いますね。

さて、昨年10月に2年ぶりにSo’ Flyを活動再開し、3月には3年ぶりに自主イベント『GIRLZ & BOYZ』も復活しますね。期間を空けて活動再開させる苦労って、やはり大きいですか?

GIORGIO
新しいものを始めたり、継続してるものをやる以上に、復活するのってほんと大変だし、難しいんです。今までと同じことをやってても、人はつまらないと思うし、古く感じる。前だってその時のベストを尽くしてやってたけど、それを超すものを作るのはほんと大変で…ただ、2年間いろんなアーティストとの現場で鍛えられて、So’ Flyでやってきたことにすごく自信が持てたんです。TOKOの歌唱力だって前よりスキルアップしてるし、今までのSo’ Flyらしさを持ちながらパワーアップしたSo’ Flyを1曲ずつ丁寧に作っていきたいですね。
So' Fly プロフィール

日本のヒップホップユニット。MC、作詞作曲、アレンジ、ミックスエンジニアリング担当のGIORGIO"13"CANCEMI(ジョルジョ・サーティーン・カンチェーミ)と、ヴォーカルのTOKOにより、2003年に結成。2005年7月、<フォーライフミュージック>よりミニアルバム『Soooo' Fly』でメジャーデビューを果たす。GIORGIO"13"CANCEMIが手がけるヒップ・ホップ、J-POP、ダンスミュージックなどが融合した重厚なトラックと、ジャズやゴスペルを素地としたTOKOの高度な歌唱力で話題を呼ぶ。他アーティストとのコラボレーションも積極的に行っており、I THE TENDERNESSや相川七瀬、ゆず、倉木麻衣らの作品に参加。GIORGIO"13"CANCEMIはソロプロジェクトNERDHEADとしても活躍する他、プロデューサーとしても多数のヒット作を産み出しており、2010年に手がけた西野カナの「会いたくて 会いたくて」は年間レコ直ランキング1位にランクイン。日経エンタテイメントの『ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤー』を受賞した。2013年12月に、So'Flyとしては5年ぶりとなるオリジナルアルバム『Love,Hurts,Tears』を発表した。オフィシャルHP
GIORGIO"13"CANCEMI Official Blog

OKMusic編集部

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