【松下優也】サウンドと同じぐらい
ダンスをメインに考えた

前シングル「Naturally」がデイリーチャート4位を記録し、アーティストとしての存在を確立し始めた松下優也。そんな彼が、夏にぴったりのアッパーなダンスチューンをリリース!
取材:大庭利恵

ライヴを彷彿させるような疾走感のある楽曲ですけど、ここまでデジタルサウンドをメインにするのは珍しいですよね。

そうですね。今、お芝居(フジテレビ系昼ドラ『明日をつかめ2』)をやらせてもらってるというタイミングで、どういうシングルをリリースするか、すごく考えたんですよ。いつもは曲に合ったダンスを作っていくんですけど、これはダンスありきの楽曲なんです。当たり前のことですけど、ダンスって二番手になるじゃないですか。でも、自分の中ではすごく大切にしてるし、欠かせないものなんで、しっかり伝えたくて、どういうダンスを踊るかをまず考えましたね。

これまでのダンスとは違ったものになったということですか?

正直、ダンスについて説明するのは難しいんですよね。でも、簡単に言うなら、今まではヒップホップをメインにしてたんですけど、そのスタイリッシュな空気は残しつつミドルスクールっていう、ポージングをメインにしたダンスを取り入れたって感じですかね。これまでは、楽曲ごとにいろんなダンスに挑戦してたんですけど、やっと松下優也らしいスタイルを作り上げられてきたかなって気がしますね。

音楽だけでなく、ダンスでも自分のスタイルを出していきたいと?

もちろん! アーティストによってスタイルってあると思うんですね。例えば、“このポーズを決めるだけでマイケル・ジャクソンっぽい”って言われるみたいな。“松下優也といえば、このダンスだよね”みたいなものができたら最高だと思ってはいますね。ただ、世界に比べたら、日本には歌って踊るアーティストって少ないと思うんですよ。

特にソロのアーティストはね。

そうなんですよ。だから、余計にダンスをやったことがない人には、ダンスのジャンルや踊りの良し悪しって分からないと思うんです。でも、そういう人たちからもカッコ良いって思われるダンスが、僕のスタイルになればいいなと思ってます…なんて言ってますけど、正直まだまだですけどね(笑)

歌詞もサウンドに合わせた映像的なものになってるし、歌もすごく攻撃的な空気を感じさせますね。

曲がデジタルサウンドなんで、歌詞も生々しいものよりもキーワードとして印象に残る言葉のほうがいいなと思ったんですよね。それも僕にとっては、挑戦だったんですよ。シングルになる曲って“良い曲”を選んでしまうんですけど、この曲はどっちかといえば“カッコ良い曲”ですよね。でも、そこをあえて“カッコ良い曲”を選ぶことで、このタイミングで僕の曲を始めて聴いてくれた人たちに、ただ“良い曲を歌う人”という印象が残るよりも、これが松下優也だっていうのを見せつけたいなと思ったんです。

実は、この曲を聴いた時にそう思ったんですよ。カップリングも含めて、松下優也が作りたい音楽はこういうものなんだって主張したシングルになっているなって。

はい。今回のドラマで僕を知ってくれた人にとっては、役者・松下優也が音楽“も”やってると思われると思うんですよね。でも、僕自身は、シンガーが“も”でないことをきちんと主張しておきたかった。

ドラマの役柄は、すごい好青年ですもんね。

そう、びっくりするぐらいの好青年なんですよ~。この曲の歌詞の、女の子にジェラシーを感じてる男とはまったくの正反対ですからね(笑)。ドラマで僕のことを知ってくれた人は、こんなヤツじゃない!って言うかもしれないですよね(笑)

カップリングは、パッケージごとに「Hot Girl!!」「Lonely Rain」、そしてマイケル・ジャクソンの「ROCK WITH YOU」のカバーが収録されてるわけですが、すごくバランスのいい楽曲が揃いましたよね。

はい。『Hot Girl!!』は撮影でハワイに行った時のような、解放感のある夏の夕暮れの浜辺って感じで僕が詞を書いた曲で、『Lonely Rain』は松下優也を代表するR&B的な楽曲、マイケルのカバーは僕のルーツとして絶対にはずせない一曲なので、歌えてすごく幸せでした。

9月25日まで久々のツアーも行なっていますが。

“SUPER DRIVE”というタイトルは、ただシングルから取っただけじゃなく、本当に観客の心を踊らせられるぐらい盛り上がっていこうぜ!って気持ちを表現したつもりなんです。僕にとっても久々のツアーなんで、みんなに会えるのも嬉しいし、新しい楽曲を早く届けたいって気持ちでいっぱいですね。

久々だという気持ちがパワーにつながっているんですね。

ジャンプするために力を溜めに溜めたって感じですからね。夏のツアーなんで、熱中症にならない程度に汗かきまくって、めちゃくちゃ弾けてもらわないと困るんで、それぐらいの覚悟で来てほしいですね(笑)
松下優也 プロフィール

1990年5月24日生まれ、兵庫出身。俳優、そしてR&Bシンガーとして活躍する松下優也。小学6年生の時に、大阪の音楽学校“キャレスボーカル&ダンススクール”に入学し、ゴスペルなど洋楽を中心にヴォーカルを学ぶ。中学3年生の時に受験を巡り母親と衝突。ソウル・ミュージックに魅せられ、ニューヨークへ単身渡米した。帰国後、進学を望んでいた母親を説得し、中学卒業後は高校には進学せず、音楽の勉強に専念する。

05年、EXILE、柴咲コウ、CHEMISTRYなどのヒット曲を手掛けるJin Nakamuraに見出され、デビューに向け、楽曲制作をスタート。そして08年11月、<EPIC Records>より有線問い合わせチャート1位を獲得した1stシングル「foolish foolish」でデビュー。09年6月に東京と大阪で開催されたワンマン・ライヴ『Independence』は、シングル2枚のみのリリースにも関わらず両日共にソールド・アウトとなった。大阪を中心として自ら企画するライヴ・イベント『HEAVYRHYTHM』も行い、積極的にライヴ活動を展開している。10年6月には1stアルバム『I AM ME』をリリース。オフィシャルHP
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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