L→R 小林要司(Vo&Gu)、田中秀作(Dr)、小林賢司(Ba)

L→R 小林要司(Vo&Gu)、田中秀作(Dr)、小林賢司(Ba)

【Large House Satisfaction】今まで
録った中で音もテンションも一番いい

下北沢、渋谷、新宿などを拠点に活動している3ピースバンドが強力なシングルを完成させた。バンドのテンションが詰まった一枚について訊く!
取材:石田博嗣

どんなバンドをやろうと思って結成されたのですか?

秀作
ガレージロックが基本的に好きなんですけど、ジミヘンやCreamとかの音楽もやるようになっていきましたね。
賢司
そのうち僕が調子に乗ってオリジナルを作り出して(笑)。先輩に“曲ってどうやって作るんですか?”って教えてもらって…でも、オリジナルは結成当初からやってましたね。

最初から3ピースで?

賢司
いや、別にヴォーカルがいたんですよ。練習の日にヴォーカルがいない時があって、新曲ができたから要司に仮歌を歌ってもらったら、すごく良かったんで、ヴォーカルに“ごめん”って(笑)。すげー気まずかったんですけど、その仮歌を聴いて察してくれたというか、要司のほうがいいんじゃないかって言ってくれたんです。そうやって3人になったぐらいの頃にガレージロックが面白くなくなって、ジミヘンとかの60~70年代のようなものをやりたいって、それまでやってきた曲を全部捨てて新しいものをやり出したら、こんな感じになったという。

では、曲作りでのこだわりや意識していることは?

要司
もちろん、いい曲ってのはあるんですけど、他と違うような、どこかにパンチのあるものっていうのは意識していますね。
賢司
どこか一カ所に衝撃的な部分があるっていうかね。
秀作
まぁ、ガツンと。3人のパワーを集めている感じです。

先日、ライヴを観せてもらいましたけど、3人の意識がサウンドに乗り移っていたのが印象的でした。

賢司
気持ち的な部分はありますね。自分たちでも去年ぐらいから“このままじゃヤバいな~。頑張んなきゃな~”とか思ってて…でも、なかなかうまくいかなかったんですけど、今は前に進むっていう意識が3人とも強くなっている自覚があるんで、それを感じていただけたのなら良かったです。

今回のシングルの「Traffic」は、そんなバンドの息吹みたいなものが詰まってますね。

賢司
今回のレコーディングによって、そういうものがますます出せるようになったという感じですね。グッと固められたというか。もともとは平坦なビートがずっと続いていく感じで、踊らせないとなっていう気持ちで作った曲だったんですよ。全然違うものになってますけど(笑)。
秀作
全部の曲がそうなんですけど、曲ができたばかりの頃と今とは全然違いますね。それはライヴをやっていく中で、お客さんの反応を見ながら作り直していくので。「Traffic」は、まさにそういう曲です。

そんな曲のレコーディングはどうでした?

賢司
方法としては3人で一発録りなんですけど…2テイク目だっけ? あんまり回数を録ると勢いがなくなるって分かっていつつも5回ぐらい録って、やっぱり最初のほうだねって(笑)。
要司
ちょっと荒いところもあるけど、勢いが全然違うんですよね。だから、レコーディングは時間がかからなかったです。
秀作
うん。ライヴをイメージしてやってましたね。

「Traffic」はストレートにアツい曲だし、カップリングの「デルテ」もクールにアツい曲だし、今のバンドのテンションを表すようなシングルが完成しましたね。

賢司
今まで録った中で音もテンションも一番いい…これで満足してはいけないんですけど、自信のある一枚ですね。
要司
このシングルで知名度が全国に広がると思うので、これから爆発するための火種を各地にバラまく感じです。
「Traffic」
    • 「Traffic」
    • GRRC-40001
    • 2012.03.28
    • 500円
Large House Satisfaction プロフィール

ラージ ハウス サティスファクション:2005年、高校の同級生だった小林賢司と田中秀作が組んでいたバンドに、賢司の弟である小林要司が加入し結成。70〜80年代のロックシーンから影響を受けた、荒々しく骨太な楽曲は正統派にして唯一無二の3ピースバンド。Large House Satisfaction オフィシャルHP

OKMusic編集部

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