【LM.C】『Go to the 10th Annivers
ary LM.C TOUR 2016 ☆★☆★☆Roc
k the WONDERLAND☆★☆★☆』2016年
10月16日 at 舞浜アンフィシアター
常に演出にも一切手を抜かない彼らだが、やはりオープニングから楽しませる。暗転した場内はレーザーとスモークで派手に装飾され、ふたりは奈落から登場するという仕掛けだ。「LET ME’ CRAZY」を始め、より骨太になったバンドサウンドをまとったマテリアルを矢継ぎ早に繰り出した序盤から、ポジティブな意味で普段と変わらない、ポップで熱いライヴ空間が生み出されていく。MCでは前日に出演したYOSHIKI(X JAPAN)主宰の『VISUAL JAPAN SUMMIT』(10月15日@幕張メッセ)の話題が多く盛り込まれていた。改めて見つめた自身のルーツと初心。その経験もステージでの勢いを増幅させることにつながったのは間違いないだろう。
中盤の予想だにしなかった華々しさも観客を惹き付けた。「SUPER DUPER GALAXY」では、久々の登場となったDENKI-MANがキッズメンバーを引き連れてダンス。さらにmayaが“あなたに歌ってほしくて書いた”と導いた「MONROEwalk」では、16人編成のチア・リーディング・チームが登場。この楽しさがLM.Cである。それと同時に、アニバーサリーイヤーを締め括る場で響き渡る「MONROEwalk」の歌世界に、彼らの揺るぎなき想いが自ずから重なっていったのも印象深かった。
後半の盛り上がりは言わずもがな。大合唱で彩られる「We are LM.C!! 〜the Anthem of Strong Pop〜」に続いた「The LOVE SONG」、火柱が立ち上がった「MOGURA」、彼らの音楽性と不可分な虹をも想起させる照明が同調した「Chameleon Dance」。電飾ロゴが降下してくる、“俺たちの始まりの曲!”(maya)である「☆Rock the LM.C☆」、目の前に広がる光景に感無量といった表情でプレイされた「PUNKY♥HEART」等、ともに歩んできた仲間たちとのかけがえのない時間を楽しんだ。
そして、Aijiが“未来が楽しみになる10周年でした”、mayaが“夢を見ていきましょう”と口にして舞台袖に去った直後にも、ファンを歓喜させる企画が用意されていた。来る12月21日にリリースされるアルバム『VEDA』からの1曲が先行披露されたのだ。その感触を簡潔に述べるならば、まさに進化を体現したもの。LM.Cは新たなフェーズに突入したようだ。
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