【新居昭乃】『LITTLE PIANO PLUS o
n the water』2016年11月20日 at 上
野恩賜公園野外ステージ水上音楽堂

取材:土内 昇

 デビュー30周年記念アルバム『LITTLE PIANO PLUS』のレコ発は、ファンの企画が叶って野外ライヴとなった。1曲目は「ハロー、ハロー」。新居昭乃がピアノを奏で、歌い出すと、その場の空気がゆっくりと変わり始める。それは意識が日常から切り離される感覚だ。そこにカルテットとアコースティックギターの音色が加わると、厚みや広がりはもちろん、温もりも音像に帯びていく。その後もピアノ&エレキギター、ピアノ&バイオリン、ピアノの弾き語り…と編成を変え、物語を読み聞かせるような淡くやさしい歌声を彩りながら、一枚の絵をそれぞれが持つ音色で塗っていくように楽曲の世界を描いていった。プロジェクションマッピングが視覚的にも幻想的な空間を作り出していたのも特筆すべきところだろう。時間の流れが、ここ、水上音楽堂だけ違っていた。

セットリスト

  1. ハロー、ハロー
  2. Fly me above
  3. サリーのビー玉
  4. 遥かなロンド
  5. 昼の月
  6. リトルピアノ
  7. Neverland
  8. サンクチュアリ・アリス
  9. 蒼玉節
  10. 冬の庭園
  11. シアンの歌
  12. オーロラ
  13. Fairy Song
  14. Unknown Vision
  15. LostArea
  16. Stay
  17. <ENCORE>
  18. 一切へ
  19. 羽よ背中に
  20. 金色の目
新居昭乃 プロフィール

8月21日生まれ、東京都出身。“幻想系の始祖”とも呼ばれる独自の音楽性で、海外での評価も高い。2006年パリ、ベルリンのソロツアーを皮切りに、サンチアゴ、香港、台湾、モナコなど海外でのライヴ、イベント参加を精力的に行なっている。また、CHARA、安藤裕子、種ともこ、PSY'S、LUNA SEAなど多数のアーティストのライヴやレコーディングでコーラス参加、手嶌葵、悠木碧等、他アーティストへの楽曲提供も多数。海外での評価も高く、ベルリン、パリ、香港、台湾でのソロライヴを成功させ、モナコで行われたイベントにも参加する等、 活躍の場を広げている。ファンメールは上記の地域以外にアメリカ、タイ、ポーランド、ブラジル等からも届く。新居昭乃 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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