【RIZE】『RIZE TOUR 2016 “RIZE I
S BACK”』2016年11月27日 at Zepp
DiverCity Tokyo

撮影:Koji Takeuchi/取材:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス コンサート制作コース 高梨美波

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

 寒さと湿気が入り混じる、この時期らしい気候。足早に会場へと急ぐ。2017年に結成20周年を迎えるRIZEの全国ツアーは、台湾公演を含む全8公演を実施。各地を大盛況で終え、本日のツアーファイナルも超満員である。

 “RIZE IS BACK! PUT YOUR HANDS UP!”とJESSE(Vo)が叫び、勢い良く「PARTY HOUSE」で始まりを告げる。ツアーファイナルの幕開けだ。イントロから会場全体にRIZER(RIZEファン)の手拍子が響きわたり、早くもモッシュピット&ダイブが繰り広げられる。その勢いのまま「LOVE HATE」「ONE SHOT」が続き、4曲目「KAMI」が始まると“ジャンプ! ジャンプ!”とJESSEが叫び跳ね回る。RIZERも目いっぱい飛び跳ね、楽しんでいる。心地良い爆音、ド派手な照明に飛び散る汗。“五感で感じるライヴ”とは、このことだとRIZEが証明してくれる。

 8の字に頭を振り、ドラム台に足をかけ高速スラップを奏でるKenKen(Ba)。洗練され正確かつしなやなかにドラムを叩く金子ノブアキ。RIZERを煽るようにソロを弾くサポートギターのRio。アドレナリン全開で会場を騒ぎ立てるJESSE。“俺、本気だからね”と「GHOST」へと突入し、会場の興奮が冷めないまま中盤を終える。

 後半戦に入った「heiwa」では、先ほどまでのスタイルとはひと味違ったRIZEが見られた。ドラムのハイハットが心地良い。そして、会場に広がる照明に照らされたRIZERのピースサインが、大きな花畑に見えてとても美しかった。

 JESSEが“昔書いてた曲は、全部RIZERのためにしか書いてなかったってことが分かりました!”と叫び、大きく体を振り上げ「天と地の狭間に生きる少年」が始まる。そして、ラストは「カミナリ」。ステージにRIZERのひとりが引っ張り上げられ、5人が立つステージ。もはや“熱い”ではない、彼らのライヴは“灼熱”だ。ド迫力なパフォーマンス、煽るようなバッチバチのストロボ、ダイバー続出、最後までエンジン全開でライヴを終えた。

 アンコールでは、本日誕生日のRioにサプライズで「Happy Birthday to You」のジャムに合わせ会場みんなで歌い、とても嬉しそうな表情が印象的だった。そして、「Why I’m Me」を含む2曲を披露。“この家紋よく覚えておけ! RIZEってバンドです、よろしくお願いします!”と告げ、メンバーはステージをあとにしたのだった。

 Zepp DiverCity Tokyoに凄まじいカミナリを落としてツアーファイナルを締め括ったRIZE。会場でしか味わえない、あの熱量…今後も彼らの“本気”を見逃さずにはいられない。

セットリスト

  1. PARTY HOUSE
  2. LOVEHATE
  3. ONE SHOT
  4. KAMI
  5. Get the Mic
  6. American Hero
  7. Television Song
  8. Dear Mr.President
  9. 新曲
  10. 新曲
  11. 新曲
  12. GHOST
  13. heiwa
  14. 何でもない日の祝い方
  15. 天と地の狭間に生きる少年
  16. 日本刀
  17. Gun Shot
  18. カミナリ
  19. <ENCORE>
  20. 新曲
  21. Why I’m Me
RIZE プロフィール

ライズ:1997年、JESSEと金子ノブアキにより結成。00年、シングル「カミナリ」でメジャーデビュー。06年よりKenKenが参加。ロックの“現在”(いま)を圧倒的な熱量で表現する彼らの姿勢は多くのリスナーから支持を得ており、全米、アジアツアーを成功させるなど海外での評価も高い。結成20周年イヤーに突入する16年、メジャーデビューレーベルであるEPICレコードジャパンに復帰した。RIZE オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着