【きゃりーぱみゅぱみゅ】自分の卒業
を思い出して、心を込めて歌いました
1月に横浜アリーナ2デイズライヴを大成功させたきゃりーぱみゅぱみゅが2014年第一弾のシングルをリリース。「ゆめのはじまりんりん」は卒業をテーマにした、切なさと前向き感の込められた心にグッとくるナンバーだ。
取材:土屋恵介
1月18日と19日に、これまでで最大規模の横浜アリーナでのライヴを行なったきゃりーぱみゅぱみゅさんですが、その感想を訊かせてください。
大きい会場だったので、誰もが分かりやすい、ショーのようにしました。
今までよりもアトラクション感が高かったですね。
“目指せディズニー越え!”が目標でした(笑)。飛んで悪と闘ったりしました。あと、銃で撃たれても生き返る、不死身のスーパーきゃりーぱみゅぱみゅというテーマでやりました。得意な一輪車も、成功するかどうか不安なところも多かったんですが、無事成功できました。すごく面白かったし、素敵なライヴができたなと思います。
幸先の良いスタートを切った、きゃりーさんの2014年最初のシングル「ゆめのはじまりんりん」ですが、旅立ちと新たな夢に向かっていく気持ちの詰まったナンバーですね。
“スーパーきゃりーぱみゅぱみゅ”に進化した2014年第一弾の曲で、初めての卒業ソングになります。歌詞も誰もが経験した思いが詰まっていて良い曲なんです。
イントロには琴の音が入っていたり、少し懐かしい感じもします。
いつもは変わった音が多いけど、生音っぽい感じで、新しい感覚がしました。ちょっとレトロな感じがするのも新鮮だなって。ほんと、合唱や卒業式で歌えそうな感じですよね。
そうですね。歌に関して言えば、一音一音が長く、言葉を歌っていくスタイルも初めてかなと。
確かに。区切りがなくずっと伸ばして歌いました。慣れてないので、息継ぎがよく分からなくて(笑)。でも、歌も進化して、新しい感じはあります。
歌っていく時は、どんな気持ちを込めましたか?
卒業に向けての切なさ、自分の卒業を噛み合わせながら、心を込めて歌いました。歌いやすかったです。
歌詞でグッと来たフレーズは?
《これまで 毎日 歩いた この道 しばらく 見られない さみしく 思うよ》ってところは、高校の時3年間自転車を漕いで通ったなって思い出しましたね。サビの《グッバイ ティーチャー マイフレンズ》とかも泣けるなって。
グッときますね。あと、ひとり暮らしを始める人にもぴったりハマりそうな内容ですね。
そうですね。私、ひとり暮らしを始める時は、ワクワクが大きかったんです。ただ、高校を卒業する時は不安もあったし、みんなと会えない寂しさがすごくありました。
まさに歌詞の世界観と一緒ですね。
そうなんです。なので、自然な感じで気持ちを込めて歌えました。心のままが詰まってますね。
今回のジャケットは、どんなイメージですか?
初めてファンクラブの方に参加してもらって撮ったんです。みなさんにパステルなグラデーションの虹を作っていただいて。私が虹をくぐって一歩踏み出していくよ、ってイメージですね。注目ポイントは、私のチークが青と黄色とピンクの新しい感じになってるので、ぜひ見てください(笑)。
では、カップリング曲についても聞かせてください。「スローモ」はメランコリックなチルウェイブで、これまた新しい雰囲気のスローチューンですね。
とても壮大な感じですね。タイトルの“スローモ”は“ゆっくり”ってことなので、私の中では壮大な大地をイメージして歌いました(笑)。
この曲も一音一音言葉を長く歌って、しかもかなりキーが高いですよね。
キーが高くて頑張りました。ただ、歌ってて怖かったです。歌詞が 《世界中が瞬きをしている時 キミだけは目を開けていた》って ちょっと怖いじゃないですか。この人だけが見てるんですよ? カリスマ、みたいな(笑)。
(笑)。ただ、歌詞を深読みすると、歌詞のこの人だけは世の中がスローに見えてるのかなって。現実は早く動いてるけど、ゆっくり見ると違ったものが見えるよってメッセージにもなるかなと。
そうかも。確かに、あんまり焦っていいことないですからね。客観的に見たほうがいいですね。私もせかされるのは好きじゃないし。そういう意味では、横浜アリーナもみんな冷静だったので成功したというのはありますね。
あと、「もったいないとらんど - extended mix -」も収録されていますが、ダイナミック感が増していて、オリジナルとまた違った感覚で楽しめますね。
“extended mix”はオリジナルとは違う印象になるので面白くて、毎回楽しみにしてるんです。今回は、よりかわいらしさも入ってて好きです。
さて、きゃりーさんは、2月から6月にかけて2度目のワールドツアーが始まりますが。
ワールドツアー第二弾ということで、今回はステージセットが持って行けるんです。よりPVに近い世界観のライヴをお観せできるなって。それに、オーストラリアとか初めて行くところも多くて、いろんな国のファンと会えるのは嬉しいです。その後には日本でも大きな会場でライヴをやりたいなと思っているので楽しみにしててください。
期待してます。では、最後に改めて「ゆめのはじまりんりん」を聴いてくれる方へのメッセージを。
卒業の甘酸っぱい気持ち、悲しさとこれからの未来の希望が込められている、これから時期にピッタリの曲です。新生活を始める人に聴いてほしいですし、いつかほんとの卒業式の時に歌ってほしいです。
・・・
「ゆめのはじまりんりん」2014年02月26日発売unBORDE / WARNER MUSIC JAPAN
- 【初回限定盤(DVD付)】
- WPZL-30787〜8 1500円
キャリーパミュパミュ:1993年東京生まれ。高校生の頃に原宿系ファッションモデルとして活動をスタート。11年8月、ワーナーミュージック・ジャパンより、中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースによるミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。キュートで独創的な音楽性に注目が集まり、日本武道館単独公演、『NHK紅白歌合戦』初出場と次々に快挙を果たし、国民的スターの座へと登り詰める。その勢いは国内のみにとどまらず、13年2月からは初のワールドツアーも開催。音楽とファッションをミックスした、日本独自の“HARAJUKU”文化のアイコンとして世界の注目を集める。きゃりーぱみゅぱみゅ オフィシャルHP
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