L→R 竹田まさる(Ba&Vo)、タツミユウスケ(Dr)、宮脇早紀(Vo)、Jr.(Gu&Cho)

L→R 竹田まさる(Ba&Vo)、タツミユウスケ(Dr)、宮脇早紀(Vo)、Jr.(Gu&Cho)

神戸からじわじわとその人気を全国区に広げつつあるAnnyが2ndアルバム『泣いてもいいやん』をリリース。紅一点シンガーを擁する新感覚のメロディックパンクバンドに注目だ。
取材:山口智男

ハードコアの影響とJ-POPのシーンでも勝負できるポップな魅力が見事に同居しているところがユニークですね。

竹田
曲は(弟の)Jr.と僕で作るんですけど、一番影響を受けたのがMr.Childrenと10-FEETなんです。
Jr.
J-POPを聴きながら育ってきたんです。
竹田
安室奈美恵さんをはじめ、小室ファミリーも大好きでした。でも、ライヴハウスで観たメロディックパンクやハードコアバンドのライヴもめちゃめちゃ好きなので、そこを足せたらっていうのが今のAnnyです。だから、自然というか、必然というか。
Jr.
曲を作るとなると、原点にあるJ-POP感しか浮かんでこない。メロディーはアコースティックサウンドでも成立するものを考えて、そこにどういうサウンドを付けるかってところで、フェスで観た熱さや楽しさを取り入れてます。

1年3カ月振りとなる2ndアルバム『泣いてもいいやん』がリリースされましたが。

竹田
前作の『笑いたいやん』をレコーディングしている最中に前のドラマーが怪我をして抜けて、その後のツアーの全箇所をサポートしてくれたタツミが正式に入ってくれたのが去年の12月で。そこから制作を始めたんですけど、アルバムをリリースしてようやく、ちゃんとこの4人で正式にバンドをやってるという実感を噛み締めてます。

いろいろ乗り越えてきたからこその“泣いてもいいやん”なのですか?

竹田
タイトルは後付けなんですけど、テーマが“涙”だったんです。人間臭い歌が好きなんですよ。人間ってずっと笑えへんじゃないですか。ただ、悲しいことを歌っても一緒に乗り越えようぜって前向きさは出したかったんですけど、曲が全然できなくて(苦笑)。その中でやっと「PAIN」って、今回のリードトラックになった曲ができたんです。この曲は当時の曲ができない苦しさをそのまま歌ったもので。
Jr.
“逃げちゃう?”って言ってたもんね。
竹田
“逃げたらええやん”って(笑)。でも、「PAIN」ができたら、他の曲もできはじめて…そこからは自然とおもろい曲もやりたいね、発売がクリスマスに近いからクリスマスソングもあったら面白いねっていろいろな曲ができました。
Jr.
その中では新加入のタツミにかなりムチャも求めました。でも、それが言えるドラマーなんですよ(笑)。
タツミ
最初は“無理です、無理無理!”って思ってましたけど、お陰でリズムパターンの引き出しがずいぶんと増えました。
竹田
そんな生みの苦しみもあったんで、心境としてはほんと、“泣いてもいいやん”がぴったりだったんですよね。前作はライヴの定番曲と新曲を織り交ぜたんですけど、今回は「very happy」以外は新曲なんで、ファンの反応が楽しみでもあり、不安でもあります。もちろん、自信はあります。だから、早くライヴでやりたいですね。

新作を引っ提げてのツアーは来年1月5日から始まりますね。

竹田
ライヴハウスに来た人たちがみんな笑顔で泣いてくれたら嬉しいですね。ワイワイ楽しみながら、お互いの苦しさや辛さを分かち合って、“楽しいけど、なんやこの感情。うわー”ってなるような感じを作れたらいいですね。
宮脇
歌いながら自分自身も元気付けられるんです。そんなふうに今回の作品が聴いてくれる人の生活の一部になってくれたら嬉しいですね。
『泣いてもいいやん』
    • 『泣いてもいいやん』
    • DOGR-0002
    • 2014.12.17
    • 2160円
Anny プロフィール

アニー:2008年3月に神戸で結成され、13年12月に現在のメンバーとなる。全国のライヴハウスにて年間100本近くライヴを行ない、『COMIN'KOBE』『MINAMI WHEEL』『ネコフェス』などの大型フェスにも出演し、知名度を伸ばしている。Anny オフィシャルHP

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