【中島卓偉】もっと自分の音楽を分か
ってほしいし、もっと伝えたい

カウントダウンライヴで春にアルバムをリリースすることを発表した中島卓偉。最近ではスマイレージ改名後のアンジュルムの第一弾シングルに楽曲を提供したことが話題となったが、いろいろな意味でデビュー16年目は“攻め”の一年になりそうだ。
取材:山本弘子

カウントダウンライヴではアルバムをリリースすることを発表しましたが、デビュー16年目の2015年はどんな一年にしたいと思っていますか?

抱負としては中島卓偉としての活動をしつつ、もっと自分の幅を広げていく年にしたいですね。

スマイレージ改めアンジュルムとしての第一弾両A面シングルの「大器晩成」は卓偉くん作詞作曲の曲ですが、楽曲提供もそのひとつなのでしょうか?

そうですね。15周年のタイミングでも楽曲提供の話はいただいていたけれど、節目の年だったので自分の活動に集中したかったんです。今後は中島卓偉というワンウェイだけではなく、ツーウェイでやっていきたいという想いはあります。もともと作詞家、作曲家としても認められたかったし、もっと自分の才能を開花させられるスペースがあったらなと思ってはいたので。

そこは16年目のひとつの変化ですね。

以前は他の人に曲を書くことがあっても公に宣言はしてこなかったんです。もっと早くからツーウェイにする方法もあったんでしょうけど、中島卓偉を確立するような濃い活動を打ち出してからにしようって。「大器晩成」はもともと自分のアルバムのために作った曲だったんですが、その曲を改名したアンジュルムの大切な最初のシングルに選んでもらったのはすごく嬉しいですね。彼女たちの曲はブラックテイストなアレンジですけれど、自分の原型のヴァージョンはスカなんですよ。次のアルバムにも入る予定です。

2015年は、さらに中島卓偉の可能性を広げる年?

そうですね。例えば対バンやイベントってロックはロック、アイドルはアイドルって固まりがちだけど、そういう枠も取っ払っていくような活動にしたいですね。4月に行なわれるイベント『MUSIC FESTA』にしてもそうなんですが、音楽のジャンルはもちろん、ミュージシャン同士の付き合いにしても、もっと幅を広げていきたいんです。

最新シングル「続けろ」は卓偉くんの人生観を感じさせるロックンロールですが、今、話してくれたことも続けてきたからこその境地なのかもしれないですね。

前作『BEAT&LOOSE』と次のアルバムを作ったことで、中島卓偉ブランドが確立できたというか、これでようやく“軸ができたな”っていう実感があったんですよね。だからこそ、気持ち的にもラフになってきたのかもしれない。

そんな心境を踏まえつつ、2月28日からスタートするツアー『TAKUI NAKAJIMA LIVE TOUR WELCOME TO MY BRICK HOUSE(not yet!2015)』はどんな内容になりそうですか?

16年目の一発目に「続けろ」をリリースしたのはアップテンポで走り抜けていきたいという想いがあるからなんです。15周年は例えるなら飛び続けてきた飛行機を着地させて、ずっと応援してくれた人や助けてもらった人たちに感謝の想いを伝えていく年だったんですが、次のツアーは再度、自分に帰るというか。中島卓偉が今、本当に伝えたいことを全面に打ち出して、アルバムからの新曲をいち早くプレイしようと思っています。今の俺が思っていること、やりたいことを全部出して、守りは一切ない攻めのライヴにしたいですね。原点回帰とかアップテンポの曲が多いとか、そういうことではなくて、自分のテンションが攻めに入る。オーディエンスから受け取るというより、自分から全て置きにいくようなツアーになると思います。

ツアータイトルに込めた意味も教えてください。

16年目は“レンガ”をテーマに活動していこうと思っていて、タイトルは“自分のレンガの家に遊びにおいで”っていう意味ですね。“(not yet !2015)”というサブタイトルは、“その家はまだ未完成なんだよ”っていう。レンガってワンブロックずつ積み上げていくもので、自分で壊してしまうこともあれば、誰かに壊されることもあるじゃないですか。それって人生にも置き換えられるなと思っていて、そういうことを感じとってもらえるメッセージ性の強いライヴにしたいですね。

また新しい卓偉くんに出会えそうですね。

20代は自分の中でもがいていた部分もありましたけど、30代になって落ち着くどころか、まだまだアイディアが沸いてくるんですよ。続けていく中でガス欠になることがあるのかなと思っていたら、やり切るとまた次が見えてくるし、着実にステップアップしている実感がありますね。

やりたいことが尽きないというモチベーションを上げてくれるのも、やっぱりライヴなんでしょうね。今、卓偉くんが感じているライヴの魅力とは?

やってもやっても完成しないところですね。だから、“チキショー、次こそは!”って思うし、オーディエンスに対しても“もっとイケるはず”って。まだ満足できないし、もっともっといいライヴを更新できるっていう気持ちが常にあるんですよ。CDやDVDは記録に残るものだけど、やっぱりその場に居る臨場感にはかなわないじゃないですか。もっと伝えたい、もっと分かってほしいっていう想いが強いですよね。“アップテンポの曲だから盛り上がって楽しかった”っていうのは僕はちょっと違うと思っていて、歌詞に込めた人生観に人は感動するんじゃないかと。だから、もっともっと詞の中にある本当のテーマを伝えたいんです。

そこも春のアルバムのヒントになりそうですね。

そうですね。最終的に自分が何を伝えたいかというと歌詞の世界観や人生観だし。ほんとに残っていくミュージシャンっていい詞を書いていると思うんです。後世まで残っていく歌は歌詞がいい。16年目は、そこに辿り着くための最初の一歩にしたいですね。
中島卓偉 プロフィール

ナカジマタクイ:1999年10月21日、シングル「トライアングル」 でデビュー。ソロでありながらロックやパンク、バンドにこだわったサウンドメイクといった楽曲のみならず、ファッションひとつからも随所に施されたブリティッシュテイストは、UKロックへの敬意を感じさせる。06年、アーティスト表記をTAKUIから本名の中島卓偉に改めた。14年にはデビュー15周年を迎え、15年4月8日に通算15作目となるニューアルバム『煉瓦の家』をリリースした。中島卓偉 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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