L→R YURI(Gu)、HONOKA(Dr)、MADOKA(Vo& Gu)、NODOKA(Ba)、CHIHARU(Key)

L→R YURI(Gu)、HONOKA(Dr)、MADOKA(Vo& Gu)、NODOKA(Ba)、CHIHARU(Key)

【たんこぶちん】よりポップな曲があ
ってもいいのかなって

“十代最後の夏”の彼女たちを閉じ込めた3rdアルバム『TANCOBUCHIN vol.3』が完成。3月に佐賀から上京し、多くのライヴを重ねて前進するバンドの今と、MADOKA(Vo&Gu)のソングライターとしての成長について話を訊いた。
取材:山村哲也

早くも年内2枚目のアルバムリリースですね。これは3月に上京してきたことでの意気込みとかも影響していたりするんでしょうか?

MADOKA
そうですね。上京してライヴが多くなって、そこで感じたことや、ライヴをやりながら“こういう曲があったらいいね”とかって話して作った曲もいっぱい入っているので。
YURI
5月くらいに録ったんですけどライヴとレコーディングとリハーサルが重なって、忙しくてのんちゃん(NODOKA)以外はレコーディング中にバタバタと倒れてしまって。
MADOKA
上京していつも近くにいるようになったから、風邪がすぐうつるんですよ(笑)。

前よりも楽曲のポップさが前に出た作品だなと感じたのですが、そういうことは作る時に意識したりしましたか?

MADOKA
そうですね。ライヴをやる中でよりポップな曲や掛け声のある曲がもっとあってもいいかなって思ったので。

MADOKAさんがほぼ全曲作られていますが、ストーリー性のある歌詞が増えたのも今回の特長じゃないかと。

MADOKA
一番ストーリー性があるのは「花火」だと思うんですけど、共作している大久保(友裕)さんが新しくプロデューサーとして加わった影響もあると思います。応援ソング的な曲でも「鳴らせ」とかは、前と違ってお客さんやライヴをイメージして作ったりしましたね。

“十代最後の夏”がテーマになっているそうですが。

MADOKA
夏ってすぐ終わっちゃうじゃないですか。ライヴも一瞬一瞬のもので終わると切なくなるし、お客さんもそういう気持ちだと思うので、そこも重ねて今回のテーマにしました。“十代最後の夏”って響きもいいですよね(笑)。

メンバーそれぞれの推し曲を教えてください。

YURI
ボーナストラックの「Let it Die~ミッドナイトウォーリーゲーム~」なんですけど、上京して初めてレコーディングした曲で、ライヴをやってきたことでバンドのまとまり感が出たんじゃないかなって思います。キメが多い曲で、前はドラムを見て合わせるとかしてなかったんですけど、それをやるようになってからはバンドとして成長したなって思うし、ギターも歪ませていてカッコ良い仕上がりになってます。
CHIHARU
「Qui La Laの夏物語」です。これもボーナストラックなんですけどサビのコーラスの三声を聴いてほしいです。NODOKAとMADOKAにサンドイッチされていて、ふたりにつられそうになりながら頑張りました(笑)。夏全開ソングで好きですね。

この曲はMADOKAさんの歌い方が他と違いますね。

MADOKA
はい。女の子らしいワードが多い曲なので意識して変えました。今回は大久保さんの曲から歌録りを始めたんですけど、「花火」とかはどういうふうに歌おうかって考えてから臨んだんです。おかげでその後、自分で作った曲とかを歌った時に歌が変わったなって思いました。明るく元気な声で歌うだけじゃなくて、抑揚を付けたり、いろいろ気を付けたりもして歌ったので、このアルバムはそういうところもぜひ聴いてほしいですね。
HONOKA
私の推しは「ze ze ze」です。ドラムの音作りを前回までドラムテックさんにやっていただいていたんですけど、今回からは勉強しながら自分でやっているし、ダイナミックに叩けた曲なので。
MADOKA
これは歌詞にも入っていますけど“十代最後の夏”っていうアルバムのテーマが一番出ている曲ですね。私はアルバムの推し曲にもなっているし、個人的にも「花火」です。多くの人に受け入れてもらえる曲だと思うので、自分の学生時代の経験とかを思い出しながら聴いてほしいです。
NODOKA
私も「花火」です。ベースラインが結構動いているんですけど、切ないって部分を演奏やサビのコーラスでも出せているので推し曲です。

切ない音で言うとピアノも印象的ですよね。

CHIHARU
ディレイがかかったピアノの音で花火の切なさを表現してます。
MADOKA
「花火」は初めてライヴで披露した時に、これからいろんな場所でやることでもっと大きなところに一緒に行けそうな曲だなって思ったし、いろんな人に会えそうな気がしたので、もっともっと聴かせる演奏ができるようになりたいですね。それが今の課題です。

たんこぶちんのライヴってみんなで盛り上がるイメージですけど、もしかしたらこのアルバムが出てちょっと変わるかもしれないですね。

MADOKA
「花火」をやった時に聴かせる曲だと思っていたら、“オイ!オイ!”って掛け声があがったのでちょっとびっくりしたんです。でも、そういうふうになるように今までライヴを作ってきたので(笑)、今回のアルバムが完成したことでセットリストの組み方とかも変えていきたいとは思っています。

「花火」も「ze ze ze」も恋愛ソングですけど、前作のインタビューの時にMADOKAさんはそういうのを書くのが苦手って言っていた気がしたのですが。

MADOKA
前のアルバムで「涙」ってバラードの恋愛ソングを作ってからは得意、不得意という意識がなくなりました。恋愛ソングのおかげで感情表現が豊かになったし、そういう成長が自分でも分かるので、歌っていても楽しいです。

メジャーデビューしてアルバムも3枚目ですが、思い描いていた理想のバンドに近付けていると思いますか?

MADOKA
理想に近付いたとは違うんですけど、バンドとしてのライヴパフォーマンスが段々と磨けて以前とは変わってきているので、まだまだですけどたんこぶちんとしてひとつのかたちになってきているなとは思いますね。
『TANCOBUCHIN vol.3』2015年08月05日発売ヤマハミュージックコミュニケーションズ
    • 【TYPE-A(DVD付)】
    • YCCW-10261/B 2000円
    • 【TYPE-B】
    • YCCW-10262 2000円
    • 【TYPE-C】
    • YCCW-10263 1500円
たんこぶちん プロフィール

たんこぶちん:佐賀県唐津市出身の5人組。ヤマハ主催『The 6th Music Revolution』ジャパンファイナルで優秀賞受賞をきっかけに、2013年7月にメジャーデビュー。15年11月にはスペイン最大のジャパンフェス『SALON DEL MANGA』に出場し、16年2月にはアルバム『TANCOBUCHIN vol.4』を発表した。17年秋公開予定の映画『二度めの夏、二度と会えない君』にMADOKA(吉田円佳)の出演が決定し、女優デビューを果たす。 たんこぶちん オフィシャルHP
たんこぶちん オフィシャルTwitter
たんこぶちん オフィシャルFacebook

OKMusic編集部

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