写真左上より時計回り、のび太(Vo&Gu)、山さん(Gu)、彩(Ba)、剛(Dr)

写真左上より時計回り、のび太(Vo&Gu)、山さん(Gu)、彩(Ba)、剛(Dr)

【WHITE ASH】WHITE ASHに求められて
いるものはロックで返す

8月17日にリリースされた3rdミニアルバム『Quest』。収録されている6曲全てがゲームアプリ『モンスターストライク』とのコラボ楽曲盤である。それでいて、まるでベスト盤のようにWHITE ASHらしさが凝縮されている。そうなった理由とは?
取材:高橋美穂

“ライヴって楽しいな”っていうシンプ
ルなところにやっと辿り着いた

7月10日に全国ツアーが終わったばかりですが、手応えはどうでしたか?

のび太
3月にリリースした4thアルバム『SPADE 3』のツアーで、アルバム自体がライヴを意識して作っていて、それを引っ提げてのツアーだったので、いつも以上に熱いライヴになるとは思っていたんですけど、実際に始まったら、自分が想像していた以上の盛り上がりというか、やっていて楽しい感覚がすごくあって。“もっと早くこうしたらよかった!”って(笑)。“ライヴって楽しいな”ってシンプルなところに、やっと辿り着きました。
楽しめる余裕が生まれてきましたね。
のび太
ライヴをやっている最中も、頭の中では楽しむことより、しっかりやらなきゃいけないとかばかり考えていた時期が長かったんです。でも、今回はたとえミスっても、お客さんは楽しそうだったし、自分も出し切ったからオッケー!っていうツアーができましたね。

みなさん頷いていますね。でも、これだけスケジュールが詰まっていた中で、ミニアルバム『Quest』は、いつ作っていたんだ!?っていうところが、素朴な疑問として浮かびますが。

のび太
実は、お話は去年の年末にいただいていて。なので、『SPADE 3』のレコーディングをしながら曲作りをしていたんです。言っても普通は1曲じゃないですか、こういうタイアップって。そうしたら、『アニメ モンスターストライク』に5曲作ることになって、さらに『モンストグランプリ2016チャンピオンシップ』の大会イメージソングもっていう話にもなって。当初のイメージとしては、『SPADE 3』をリリースして、しばらくしたらシングルで『モンスト』の曲をリリースするのかなって思っていたんですけど、これはミニアルバムで出したほうが統一感として『モンスト』つながりだし、出し惜しみしなくてもいいんじゃない?っていうことになったんです。

それにしても、すごく忙しかったのでは?

のび太
そうですね。曲を作るのも、5日後に“2曲フルで欲しいです”みたいに話が来たりして…。
そこから何回も『モンスト』の音楽担当の方と、意見をキャッチボールしてね。
のび太
だから、頭2日で作って、メンバーみんなでスタジオに入って合わせて、それを一旦向こうに投げて、それに対しての反応で修正して、5日目にフルを提出してっていう流れでした。
『モンスト』の音楽担当の方が、楽曲に対しての確固たるイメージを持っていたので。
のび太
曲を作るスピードが上がりました(笑)。

でも、以前にタイアップやテーマがある曲作りが得意っておっしゃっていましたけど、ミニアルバムくらいのボリューム感となると結構究極ですよね。

のび太
確かに。だから忙しかったけど、とてもやりやすかったですね。『モンスト』の音楽担当の方が、僕らのことを好きでいてくれた中で一緒に作っていったので、イメージするゴールはある程度決まっていたんですよね。自分だけで曲を作ると、自分でゴールも設定するから、ほんとにこの感じでいいのか?って悩むこともあるんですけど。

みなさん、『モンスト』のゲームはやられていたのですか?

のび太
存在自体はもちろん知っていたけど、誰もゲームはやっていなかったんですよ。でも、お話をいただいたきっかけでやったら思いのほかドはまりして…。タイアップでも、そのゲームやアニメを知らなかった人が曲を作っていたりすると、好きな人からしたらちょっと微妙ですよね? その点、僕ら、ガッツリやって作ったんで、安心してください!(笑)
山さん
『モンスト』好きの方も納得できると思います。

『モンスト』の代表的なメロディーをカバーした楽曲も収録されているんですよね。

のび太
はい。『モンスト』ってメインテーマみたいなメロディーがあって、それを使って曲を作ってくださいっていうオファーがあったんです。「Strike」ではサビで使って、「Knock On Doors In You」ではAメロで使って、どっちかが選ばれると思って提出したら、どっちも選ばれて、さらに3曲欲しいって言われて…。“これ以上はモンストのメロディー使うのは難しいです”って言ったら、“残りは使用しなくてもいいですよ”って言われて、安心しました(笑)。
山さん
担当の方も面白いことをしたいっていう感覚があったようで。エンディングで、普通は1曲だけど何曲も展開させるとか。僕らもそれを面白がれたんで。でも、のび太のメロディーはバンドの武器なので、決まったメロディーに縛られることは大変なんですよね。だから、ギターではもっとWHITE ASHらしさを出そうとか、話し合って進めていきました。

OKMusic編集部

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