L→R GOT'S(Ba)、KEIGO(Vo)、IWASAKI(Dr)、KOHSHI(Vo)、TAKE(Gu)

L→R GOT'S(Ba)、KEIGO(Vo)、IWASAKI(Dr)、KOHSHI(Vo)、TAKE(Gu)

【FLOW】デモの段階で広い荒野に大空
が広がる風景が見えていた

20周年を迎える大人気ゲーム『テイルズ オブ』シリーズのアニメ版と最新作のテーマソングとなる、ダブルAサイドシングル「風ノ唄/BURN」。数々のタイアップで培ってきたキャッチーさと説得力を持つ楽曲はファン以外も必聴!
取材:フジジュン

アルバム『#10』以来の新作となるシングル「風ノ唄/BURN」ですが、全曲コラボレーションで制作した前作を経て、両曲ともに突き抜けた印象を受けました。

TAKE
実は「BURN」は『#10』のタイミングで制作していて、1年くらい前にできていたんです。いろんな人とコラボしてみようというアルバム制作の中で、キバオブアキバと一緒に作っていた「JOY TO THE WORLD feat.キバオブアキバ」と同時進行で制作していました。結果、「BURN」はみつるくんがメタルパウダーを存分に振りかけた、ゴリゴリの曲になりましたね。今回、『テイルズ オブ』シリーズの楽曲を2曲やらせていただくということで、もう1曲の「風ノ唄」は、壮大なファンタジーというテーマを別のかたちで表現したいと思って、デモ曲にストリングスや鍵盤の要素を足して、今のかたちになったんです。

そうなんですね! 20周年を迎える人気作品『テイルズ オブ』シリーズには、どんな印象を持っていました?

KOHSHI
もちろん知ってはいたんですけど、プレイしたことはなくて。ファンタジーな世界感を持つ、壮大なゲームというイメージでした。あと、テーマ曲も有名な曲が多くて…BUMP OF CHICKENの曲も印象的だったし。熱心なファンも多いので、プレッシャーはありました(笑)。

そんな中、作品を勉強しながら曲を作っていったと?

TAKE
はい。今年に入って、アニメ制作陣のミーティングがあったんですよ。プロデューサーさんから監督さんから揃ってるところに、我々も参加させていただいて。作品に対する想い、楽曲のイメージをしっかり聞いて制作に入れましたね。結局、3~4曲作ったんですけど、制作陣が全員一致で「風ノ唄」を選んでくれたらしくて。自分たち的にもファンタジーって部分での音の広がりやアニメのオープニングとしての構成、今までと違ったアプローチ、さらにFLOWになかったサウンドになって、“新しいものができた”と思ったし、手応えもありました。
KEIGO
結果、今まで何曲もアニメの主題歌をやらせていただいてるんですけど、『テイルズ オブ』側のすごく明確な提案とFLOWのパーソナルな部分が上手く相まみえて…「風ノ唄」なんて、特に自分の考えるRPG感が曲に出てて、作品の世界観がすごくイメージできる曲になりましたね。ただ、『テイルズ オブ』シリーズの最新作をプレイして、僕の知ってるRPGとは違っててあまりに壮大で驚きましたけどね(笑)。
TAKE
前を向いたまま横に歩いたりしないですからね。

そんなの一番初期じゃないですか(笑)。

TAKE
アニメを観てるみたいにゲームが進んでいくし、“フルヴォイス”と言って全部の台詞を声優さんが当ててるんですよ。中世の世界観みたいなのが、海外でも人気があるみたいだし。ファンタジーだけじゃない、10代のリアルな感覚も投影されてたり。

そういった世界観を歌詞で表現するってところでは?

KOHSHI
今回はプロデューサーとの密な打ち合わせのもとに歌詞を書いて、明確なビジョンがあったので作業としてはすごくやりやすかったです。

乾いたビートやコーラスに野性味みたいなものも感じて、サウンドからも雄大な自然の中にいる風景がすごい見えたのですが、演奏面に関してはいかがでしょうか?

IWASAKI
先に「BURN」を録ってて、あの曲はデモからいろいろかたちを変えながら最終形に向かっていく作り方だったんですね。その後、アルバム制作を経て「風ノ唄」の制作が始まったんですけど、これはデモの段階でほぼ完成形に近くて、“広い荒野に大空が広がっていて”みたいな風景が見える曲になっていたから、その空気感や風の感じを表現できたらいいなと思って、力を注ぎました。だから、そのあとで歌詞が乗って、“風ノ唄”ってタイトルが付いた時、“ま、そうだろうな”と思いましたね。

デモの段階で感じてたものが、歌詞とタイトルが上がってきた時にバシッとはまったわけですね。

GOT'S
あとは、TAKEが制作中に“土着感”って繰り返し言ってて。それをプレイで表現するのってなかなか難しかったし、イメージがはっきりしてるだけにそこに辿り着くまでが大変でしたね。土着感っていうから、茶色のベースを使ってみたり(笑)。

わはは。でも、サウンドでしっかり風景を見せてくれるから、歌録りも風景に包まれて歌えたのでは?

KOHSHI
そうですね。曲の雰囲気もさわやかで、サビのメロディーもキャッチーで、気持ち良く歌える曲になりましたね。
KEIGO
壮大な雰囲気の中でKOHSHIとふたりで気持ち良く歌えたし、いつものFLOWが持ってる勢いや疾走感の中でツインヴォーカルが入れ替わっていくみたいな感じもサビで活かすことができましたね。歌っててすごく気持ち良かったです。

で、なんでそんな会心作のMVがリボン演技なのですか?

TAKE
わははは! あれは鬼才・竹内鉄郎監督と久々のタッグだったんですが、風の中で歌ってる画だと想像が付くから、逆に風を生むというアイデアが監督から出てきて。
GOT'S
“スカイダイビングとか、そんな誰でも思い付きそうなアイデアじゃダメだ!”って(笑)。
KEIGO
リボン演技の企画書しか持って来ませんでしたからね。僕らに選択の余地なし。企画書に“見える、風が見えるぞ!”って書いてあって、新体操のイメージ写真が貼ってありました(笑)。
TAKE
で、何回もレッスンをやって、半日以上かけてリボン演技の映像を録ったんです。コツを掴めてきたら、だんだんクオリティーを上げたくなってきちゃって。団体競技で汗をかいてる5人にちょっとグッとこなかったですか?(笑) 本番できれいに決まったあと、スタッフから拍手が起きましたからね。
IWASAKI
最後は泣かせにいくっていうのが目的でしたから。

あはは。せっかくですから、ライヴでも披露します?

TAKE
“ライヴはCD流して、リボン演技する?”って冗談話も出たんですけど…せっかくなんで演奏します(笑)。
「風ノ唄/BURN」2016年08月24日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2759~60 1620円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2761 1080円
    • 【期間生産限定盤(DVD付)】
    • KSCL-2762~3 1620円
    • ※2016年9月30日までの期間生産限定
FLOW プロフィール

フロウ:KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gu)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)の5人組ミクスチャーロックバンド。2003年1月に発表した海援隊の「贈る言葉」のカバーで注目を集め、シングル「ブラスター」でメジャーデビュー。疾走感あふれるエネルギッシュなバンドサウンドと思わず身体が弾み出すようなメロディーを武器に、全国でイベント出演やライヴを繰り広げる。『NARUTO -ナルト-』『交響詩篇エウレカセブン』『コードギアス』をはじめ、多くのアニメにも楽曲を提供し、06年以来、海外での活動にも精力的に取り組み、アジア、北米、南米、ヨーロッパなど、これまでに19カ国59公演を超えるライヴ実績を持ち、ライヴバンドとして国境を越えて音楽を届けている。22年にデビュー20周年突入イヤーを迎え、11月にORANGE RANGEとのコラボ楽曲「デイドリーム ビリーヴァー」を含むシングルをリリースする。23年7月にはアニメ提供楽曲だけで行うワンマンライヴ『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』を幕張メッセ国際展⽰場で開催予定だ。FLOW オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着