取材:ジャガー

収録曲全てが新曲の待望の1stフルアル
バムが完成!

「やはり1stフルアルバムなので、シングル曲を入れようかと考えたんですけど、単純に全部新曲の方が面白いだろうって。その方が聴いて新鮮かなと思ったし、自分たちにとっても新しいものばかりだから楽しいんですよね」(龍寺)

取材中、終止笑顔で語ってくれたゾロ。それは納得のいく作品が出来上がった喜びに満ちた笑顔であった。

「俺らの曲の作り方としては、各個人で細かな骨組みまで作った状態のものを提示して、そこから全員で固めていく感じです」(タイゾ)

そんな楽曲だが、カラーのまったく違う楽曲が並んでいる。しかし、ある一点が守られていることで、“どれもゾロの曲”と明確に感じることができた。

「歌メロを大事にしたいっていうのがまずあって、その歌メロを活かせるような曲の展開をアレンジするようには心がけています」(タイゾ)
「自分の好きなように全部作ったんですけど、特に僕はデジタルサウンドが好きで。シンセの音とかも今回はこだわりました。イントロにどれだけのインパクトを与えられるかっていうのが僕にとっては勝負でしたね」(たつひ)
「今の僕はシンセを使うと頭の中に思い描いたメロディーを完璧に表現しきれないので、バンドサウンドを重視しました。アルバムとして大きなテーマを立てていなかったので、いろいろ挑戦もできて、各パートの幅を広げられたんじゃないかな」(裕哉)

3人の曲を受け、歌詞を書く龍寺。作曲者のイメージがあるものは、それをそこなわないように自分の言葉にしていくのだとか。

「だいたい“自由に書いて”って言われるんですけどね。イメージを伝えてくるのは、タイゾぐらいかな(笑)」(龍寺)
「今回の曲だと、矛盾をテーマにした『プラトニックデカダンス』がそうですね」(タイゾ)
「僕とタイゾが考える“矛盾”っていうのを照らし合わせながら、一致する部分を優先して書いたんですけど。ひとつのものをひとつとして見る人間といろんな見方をする人間っていう視点で書きました。この曲だけでなく、今回は制作段階で、“こういうの入れたらどうかな?”っていう話がたくさんできましたね。思い付いた案を取り入れることで仕上がりが良くなったので、その場のノリも大切だなと。それは今までにない挑戦でした」(龍寺)
ゾロ プロフィール

ゾロ:2007年1月に龍寺を中心にたつひとタイゾの3人で結成、同年6月に裕哉が加入。UK、ファンク、トランス等さまざまなジャンルを自分たちの中に取り入れ、新たなサウンドを生み出している。7月23日(金)の名古屋SPIRALを皮切りにクラブツアー『ZORO TOUR 2010 club “MAD HOUSE”』を開催する。ゾロ オフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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