取材:土内 昇

メリーらしくやっていけばいいっていう
自信がついた

今回の「激声」は、まずはメンバーそれぞれが“これがメリーだ!”と思う曲を持ち寄ったんですよね。

ガラ
ウチは4人が曲を作るんですけど、いつものようにそこから“次のシングルはどれにしようか?”って選ぶんじゃなくて、もっと長い目で見て、バンドとしての1曲というものを出すべきじゃないかなって感じてたんです。横濱文化体育館を終えて…あれだけ素晴らしいファイナルができて、バンドが固まったからこそ出せる曲というんですかね? よりバンドを固めて、よりメリーらしくなるためには、みんなが思っていることを全部吐き出す必要性があったんですよ。

それを1曲にまとめたら、15分になったと。

結生
作っていくうちに曲の世界観が自分の中に広がっていって、“あれも欲しい、これも欲しい”ってなって、最終的に15分という曲になったんですね。だから、作りながら景色だったり、風景だったり、曲のドラマ性が広がっていったという感じです。
ガラ
だから、結果的に30分になっても、40分になってもいいし、逆にメリーをちゃんと表現できるのなら20秒でも良かった。

でも、4人が持って来たものをまとめるのは大変じゃなかったですか?

結生
全員がバラバラなものを持ってくるので、それを1曲にまとめるのは難しかったですね。最初は全部くっつけてみたんですけど、メドレーっぽくなってしまって、それは違うなって。最終的にはみんなが持って来た曲を聴いて、それを自分なりに解釈して、曲に織り交ぜていくっていう作り方をしました。軸となるものをひとつ作っておいて、そこに足していく感じで。

歌詞は希望を歌ってますよね。

ガラ
何かひとつのテーマがなければ、この15分という歌詞は書けないと思ったんですね。だから、ブロック分けして、あるひとりの主人公を作って、その人の生きている様をブロックで場面転換させて…曲を聴くと暗い印象があると思うんですけど、一応前向きではあるんで、“素晴らしき明日を笑おう…”って希望が見えてるところで終わって作詞者的には満足してたんですよ。でも、結生くんにアウトロの部分に何か入れてくれって言われたから、手紙っぽくして“追伸”という形で、今まで自分が生きてた中で感じたことや、メリーをやってて経験したことや見てきたものを全部言おうって。いい意味でも悪い意味でも、今までのメリ?を「激声」で終わらせようと思ってたんですよ。ここから新しいというか、違うメリーになりたかったんで、とにかく今までのメリーを全部詰め込んだんです。だから、書いてみて思ったんですけど、その“追伸”の部分を歌うための15分だったのかもしれないなって。

メリーを詰め込んだとのことですが、意外な言葉もありますよね。例えば“評価”とか。

ガラ
自分から“評価”ってのは言ったことないですよね。でも、メリーを7年やってきて、今、めっちゃ評価が欲しいんですよ(笑)。そういう意味でも、音楽がベルトコンベアに乗せられて掃き捨てられいく世の中で、15分もあるってことだけがピックアップされてしまうかもしれないけど、こんなことをやるバンドがいるんだってことを知らしめたい。

意味深な大作が完成したという感じですね。

結生
1曲でメリーを表現できる曲が作れたことが、自分的にはひとつのけじめになりましたね。さらに前に進めるきっかけになったというか。これが曲として完成したことがすごいし…やればできるんだって感じです(笑)。
ガラ
“メリーだからできることって何?”ってのを形にしたかったから、僕にとっては発見するための曲だったんですよ。「激声」を出したことでメリーは次にどこに行くんだろう、どんなライヴをするんだろう、それをみんなはどう感じてくれるだろう…そういう刺激にもなるんで、メリーのガラとしてここからどうなるのかを発見するために作った曲なんです。
メリー プロフィール

メリー:2001年10月に結成。昭和歌謡的な叙情旋律や欧米発のロックなどを様々に融合させた個性的な世界観により、インディーズシーンのみならず、著名ミュージシャンからも注目される存在に。2005年にメジャー進出した後も精力的なライヴを行なっており、型にハマらない活動がそのままバンドのコンセプトにもなっている。メリー Official Website
Merryオフィシャルサイト
メリーオフィシャルサイト

OKMusic編集部

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