取材:高橋美穂

敢えてひねくれたいみたいな気持ち

“YEAH”ってすごく簡潔なタイトルですね。

僕たちが、レコーディングが終わって初めて音を聴いた時に“イェー、いいじゃんいいじゃん”みたいに思ったので(笑)、聴いてくれた人もそう思うんじゃないかなって。そういう内容に僕たちもしたつもりだし。

“YEAH”という言葉からは明るさやポップさがイメージされますが、そういうイメージで作っていったのですか?

曲自体は前からあったんですけど、アルバムを作るってなった時に、自分たちの中で気に入った曲を選んだら、ポップなのが集まってしまったんですね。意識はしてないけど、そういう結果になっていったんです。

1曲目の「Hey,scissorman!」がブ厚いコーラスでスウィートな幕開けを飾っていて、アルバムを象徴している気もしました。

あぁ、この曲は実は1曲目が欲しいって思って作ったんです。最初はコーラスはなかったんですけど、“これじゃインパクトが足りないから王道やっちゃいますか!”って。やりすぎだろうっていう感じもするんだけど、普通にヴォーカル入ってるだけじゃ面白くないから、Queenみたいにハモって、こうなったんです。

王道に振り切れたのはなぜなんでしょうね?

自分たちが曲を作る時に、面白いポイントがないと曲にならないんですよね。例えば“やっちゃった!”って笑いながら作ったり、“敢えてここ行きますか!”ってアングラなことやっても、みんながカッコ良いと思えたら曲になるっていうか。

確かに、“和製WEEZER”って喩えられてますが、それだけじゃない癖がありますよね。ハードロックっぽいハイトーンヴォイスとか、アメリカンロック的なスケール感もあるし。

“和製WEEZER”って言われるのは僕らがWEEZERを好きだからで、あんまりジャンルとかは意識してないんです。昔はもっとひどくて、the band apartが好きでコピーをしてたんで、そういう曲もあったし、だけどSigur Rosみたいな曲もあったり、すごいバラバラで(笑)。そうやって、“これカッコ良くねぇ?”みたいにやってたのが、『Mr.Somebodyelse』を作ってからは“いい曲”を作りたくなって、今みたいになったんです。

ホリデイらしさを追求するようになったと?

明確にあるわけではないんですけど、それが逆に僕らにとっていいのかなって。みんなが影響された音楽も全然違って、もともと僕はオーストラリアに留学してた時にUKロック…TravisとかColdplayを弾き語りしてたことが曲を作るきっかけになったんですけど、ギターはHi-STANDARDとかが好きで、キーボードは19とかゆずが好きでっていうふうな感じだし。

そんな趣味趣向の違うメンバーとの共通点は何ですか?

最初は大学のサークルで知り合ったんですけど、みんな人が好きなんですよね。今も一緒に海に行ったりするし、音楽性だけじゃなく好きというか…好きっていうとアレだけど(笑)

また、歌詞は共通して、愛を求め続ける男の姿が浮き彫りになってると思ったんですよね(笑)。

僕が全部書いてるんですけど、そういう恋愛の思い出って、“あん時あんなメールせんかったら良かった”とか、ちっちゃいことなんですけど(苦笑)、そういうことを引きずって考えて、そのまま歌詞になったりして…情けない人なんです(苦笑)

(苦笑)そういう思いをした時に歌詞を書くのですか?

やっぱり、相手に気付いてほしいんだろうなって。けど、その相手は聴いてないと思うんですけどね。最近、CDにするから歌詞の和訳のチェックもしてるんですけど、“ヤバい、恥ずかしい!”っていうのもあったりしてますね。ノンフィクション派なんで(笑)

ポップな曲なのにネガティヴな歌詞っていうか、“YEAH”ってタイトルだけど“イエー!”っていう歌詞ではない矛盾もありますね。

そうそう(笑)。タイトルはサウンド優先で、完全に歌詞無視で付けちゃったんで、確かに矛盾はありますね。でも、明るい曲に明るい歌詞を付けるのはどうかっていうひねくれもあって。WEEZERもそうだから、そういうところが影響されてるのかなって思います。

“まんま”って思われたくない気持ちが強そうですね。

ありますね。敢えてひねくれたいみたいな気持ちですね。

ライヴはサウンドから想像するにパーティな感じですか?

そうですね。僕らが思うライヴってパーティなんですよ。ライヴイベントよりクラブイベントの方が好きだし、お酒飲んで、みんなで歌って踊って楽しむみたいに、音楽をいろんなふうに共有したいイメージですね。“聴け!”って感じじゃないし、体揺らしたり手拍子したり、ライトに楽しんでくれればいいかな。

アルバムリリース後には初のアメリカツアーもありますね。

どれだけ僕らの音楽が通用するのか、楽しみですね。
HOLIDAYS OF SEVENTEEN プロフィール

ホリデイズ オブ セブンティーン:2004年10月福岡にて結成。indiesmusic.comチャート1位を獲得したデモ作品「dum e.p.」、Local Sound StyleとのスプリットEP「Miles Away」を通じて、九州インディーシーンを席捲中の5ピース。極上のメロディーセンスを持つ楽曲は“和製WEEZER”とも評され、高い評価を得ている。HOLIDAYS OF SEVENTEEN Official Website
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OKMusic編集部

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