取材:石田博嗣

思いのほか胸キュンなものが出ちゃいま
した(笑)

「元気で明るいロックも好きなのですが、どうも切なくなりがちな鶴です。思いのほか胸キュンなものが出ちゃいました(笑)」と秋野 温(うたギター)が語ってくれた、鶴の2ndシングル「夏の魔物」は夏ソング! 7月リリースということで、最初から夏の歌を作ろうとしたそうだ。

夏のあの開放感と“誰かを好きになりたい!!”と思わせる空気を突っ込んだ曲にしたいと思ってました。歌詞は夏の歌だったので、とりあえず“夏の?”から始めたら、自然と“魔物”が現れまして、そこからイメージが膨らんできましたね。曲と歌詞が同時にできていた感じです。

少しセンチな鶴の夏ソングは、シティポップのような爽快なサウンドと、温かくてやさしい音色が印象的な楽曲に仕上がっている。

バンドであるということを意識しましたね。細かいリズムをいかに呼吸を合わせるかって。せーのっ!…てやつです。あと、音色もそうだし、透き通った感じを出したかったのでうまくいったと思っています。

そんな表題曲に対して、カップリングの「踊れないtoフィーバー」は鶴流のディスコロック! ライヴで盛り上がること必至のダンサブルなチューンである。

ロックバンドの4つ打ちダンスロックよりも、アフロに寄せました。と言うよりか、僕らがディスコっぽいのを作ると自然にこうなりますね。

3曲目「手紙」はインディーズ時代のナンバーである。今でも昔の曲がライヴの最前線でプレイされているので、そういった曲を多くの人に聴いてもらいたいたくて収録したそうだ。しかし、今回、なぜこの曲だったのだろうか?

夏にバラードっていいよねって話になり、それならこれだろ!という感じで。昔の音源は若さ全開だったので、今回は少しは大人になりました。

最後に、個性的な3曲をパッケージした今作の出来映えについて語ってもらった。

どの曲をとっても鶴らしいですね。『夏の魔物』でウキウキな夏を迎え、『踊れない to フィーバー』で真夏のギラギラ、アバンチュールをフィーバーさせ、『手紙』でしっとりと儚い夏を思い返す…という非常に夏をとらえまくった一枚になりました。
鶴 プロフィール

03年、埼玉県鶴ヶ島市の「鶴ヶ島西中学」の同級生だった秋野温(Vo/G)神田雄一朗(B)笠井快樹(Dr)の3人で結成。
同年春から下北沢や新宿でライヴを展開し、アフロとキモシャツ(鶴が命名)の70sファッションを代名詞にお客さんを巻き込んで展開するライヴパフォーマンスで話題を呼び、あっという間に人気者に。

04年8月、1stアルバム『素敵CD』をリリース。新宿JAMでのレコ発を成功させ、その日を皮切りに関東関西中心に26本の初のツアーを展開。05年にはトータル100本近くのライヴを決行し、その人気はじわじわと拡大していく。
06年、待望の2ndアルバム『浪漫CD』をリリース。渋谷タワーレコード3位獲得を筆頭に各地のインディーズチャートでも急上昇する。年末には、毎年恒例のROCKIN'ON主催イベント「COUNT DOWN JAPAN 06-07」に出演。この勢いにのって、08年夏フェス「ROCK IN JAPAN」、2年連続で「COUNT DOWN JAPAN 07-08」に出演を果たした。

08年、自主レーベルafrock recordsからワーナーミュージックジャパンへの移籍を発表。シングル「恋のゴング」でメジャーデビュー。続く2ndシングル「夏の魔物」を引っ提げたツアーのファイナルとして初の恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンを決行。チケットSOLDOUTの超満員で大成功を収めた。鶴オフィシャルサイト
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OKMusic編集部

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