取材:石田博嗣

より密度の濃くなったKELUNを感じてほ
しい

2008年5月、ベースに如人が加入し、新生KELUNが誕生した。まず彼はバンドに加入すると決まった時、どのような心境だったのかを訊いてみた。

「児嶋とはいずれ一緒にやるような気がしていたので、“今がその時なんだ”と身震いしました。それと同時に“やってやる”という気持ちが沸いてきました」(如人)

そんな彼の加入にKELUNの鳴らすロックのポテンシャルがより強くなったと児嶋は語る。さらに幼なじみのような彼との関係性もあり、気持ちの上での音も強くなったという。

新生KELUNとなり、初のリリース「CHU-BURA」は1stシングル「SIXTEEN GIRL」に続き、聴いた人に勇気を与え、背中を押すようなメッセージ性の強い楽曲だ。

「この曲が生まれた時期はタイトル通り、ちゅうぶらりんな時期でした。でも、人が新しい扉を開ける前には、必ずちゅうぶらりんな時期があって、それを乗り越えて初めて次の扉へと向かえる。その葛藤と決意の想いを込めた曲ですね。タイトルは始め、仮タイトルのつもりで軽い気持ちで付けました。“ちゅうぶらりん”だとタイトルっぽくないし、歌詞を聴いたら、その意味が分かるという、一見ちょっと謎っぽくしたかったんです」(児嶋)

“ちゅうぶらりん”な時期こそ貴重な時間だというKELUNならではのメッセージ。ストレートな歌詞とは逆にタイトルで遊び心を効かせ、そのギャップで楽曲の深みを出している。リスナーに“このタイトルはどんな意味なのだろう?”と思わせる妙を備えているのだ。また、サウンドも強いメッセージを反映するため、突き抜けるような瑞々しさを持っている。

「とにかくロックしている曲なので、疾走感と衝動感を大事にしました。ドラムもそこを意識して思いっきり叩いているので、聴きどころですよ!(笑)」(梶谷)

新生KELUNはこの「CHU-BURA」から幕を開ける。最後に新たなスタートを切る彼らに今後の展望を聞いてみた。

「ホームページも変わったし、ライヴも変化してきて、より密度の濃いKELUNをこれからたくさん見せていこうと思っています。ぜひぜひライヴに遊びに来てください!」(児嶋)
KELUN プロフィール

ケルン:前身のバンド名であるUTARIより07年、改名する。同年11月メジャーデビューミニアルバム『Astral Lamp』をリリースする。08年5月、佐藤周作がバンドを離れ、新たに如人(ゆきと)を正式メンバーに迎え、再始動。KELUNオフィシャルサイト
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OKMusic編集部

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