卒業シーズンにMizrockが贈る卒業ソング!そこには"絶対に忘れられない"というメッセージだけではなく、新たなスタートを切るものの背中を押しあう温もりも込められている。
取材:石田博嗣
「Thank You xxx」は最初から卒業ソングにしようと思っていたのですか?
春先にリリースするっていうことで、卒業式をイメージした歌詞になっているんですけど、大きな意味での卒業っていうか…“教室”っていう言葉が入っていたりするんですけど、別に学生さんじゃなくても、“自分のこんなところを卒業して、前に進みたい!”と思っている人もたくさんいるんじゃないかって。私自身がそうだし、いろんな意味でスタートが切れる曲にしたいってことで、卒業をテーマにしました。年も明けたことだし、新しい目標を立てて進んで行こうとしている人も多いと思うので、いろんな人に共感してもらえる曲になったかなと思ってます。もうライヴで歌ってるんですけど、みんなで歌える曲になったし…今やっているキャンペーンツアーでも『Thank You xxx』は、みんなとひとつになれる曲なんですよ。卒業式の後に教室でみんなと歌うっていう感覚じゃないですけど、この曲を歌う時は“みんなで歌おう”って気持ちになるんです。今までそういう曲がなかったし、これは自分にとって新しいなって。
第一人称が“僕”ではなくて、“僕ら”になっているのも、みんなで歌えるように?
そうですね。最初のデモテープを聴いた時、私の中ではABBAっぽいイメージだったんですよ。こういうワーッと歌える曲もやってみたいよねってところからスタートしたし、“Graduation Version”っていうアコースティックのバージョンもあるんですけど、みんなと教室の中でタンバリンを持って歌っているような感じのアレンジなんですよ。
ヴォーカル的にはしっとりと始まるのですが、徐々に熱を帯びて最後にバーンと広がるのが印象的でした。
最初は別々の道に進んで行くことが切なかったりするんだけど、“決して、さよならじゃないよね”ってことでバーンと弾けるんです。“遠く離れていても一緒だよ”って。これからは別々の道を歩んで行くんだけど、絶対に忘れないっていうメッセージが入っています。
だからか、湿っぽさがなくて、背中を押されるような感じでした。
“背中を押し合う”っていう感じですね。ライヴで歌ってても、みんなに向けて歌うんじゃなくて、“一緒に歌おう”っていう感じだし。
タイトルなのですが、“Thank You”の後に“xxx”を付けたのはなぜなのですか?
手紙っぽくしたかったからです。ただの“Thank You”じゃなくて、もう少し親近感があるというか。外人さんが手紙の最後に“xxx”って書く感じですね(笑)
カップリングの「I feel」も「Thank You xxx」とリンクする部分があるのですか?
特に『Thank You xxx』のカップリングということは意識してなくて、気に入った曲をレコーディングしたという感じですね。テーマも少し違うし…でも、確かに『Thank You xxx』の裏側みたいなところはありますよね。温かいんですけど、ちょっと切ないというか…“自分のちっぽけさを教えてくれたのは君だよ。君がいてくれたから気付けたし、前に進んで行ける”みたいなところがあって、その中には“Thank You”という思いが入っていたりするんで。