キラキラ☆ウキウキ!眩しい朝の光に
春を感じる曲
ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
「キラキラ☆ウキウキ!眩しい朝の光に春を感じる曲」をテーマに選びました。
少しずつ夜の明ける時間が早くなってきました。「春はあけぼの」と平安時代に清少納言が枕草子にも記したように、朝の日差しの明るさに春を感じるのはいつの時代も変わらないということでしょう。冬の弱い日差しでもなく、また真夏ほど強くもなく、白く明るい春のキラキラした朝日は、1日の始まりをウキウキした気分にさせてくれますね。春から初夏に向かって、そんな気分が味わえる音楽を6曲選んでみました。
1.「Lovely Day」/Bill Withers
「今日はきっと良い日になるよ」と歌うビル・ウィザースの「ラヴリー・デイ」は、シンプルな歌詞で、思わず一緒に口ずさみたくなります。ラスト近くの約18秒のロングトーンに、こちらのテンションも上がりますね。ビル・ウィザースは昨年アメリカでロックの殿堂入りも果たしました。今は音楽活動から退いてしまいましたが、「ラヴリー・デイ」は今でも色あせることのない、晴れた日には必ずどこかのラジオから流れてくる1曲です。1977年にリリースされたシングルで、1978年のアルバム『Menagerie』に収録のソウル・ファンに人気の1曲です。
2.「Good Day Sunshine」/The Beatle
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「I’m in love and it’s a sunny day」
気分がウキウキするのは、春の日差しのせいだけではなく、恋をしているからかもしれません。ドラムとピアノのみで伴奏されたこの歌の間奏の短いピアノ・ソロは、先日他界したプロデューサーのジョージ・マーティンによるものです。1966年のアルバム『Revolver』に収録されています。
春~初夏の明るい晴れた日の印象ですが、ポール・マッカートニーはこの歌を「夏っぽい」と言っているそうです。あなたはどう感じましたか?
3.「Lovin’ You」/Minnie Riperton
4.「All Around Me」/Char
「朝寝」は俳句で春の季語。白くやわらかい春の日差しは眠気も誘います。全身に愛を感じながらいつまでも幸せな気分でまどろんでいたい、そんな時に。
歌い出しの歌詞「When I wake up in the morning~」は、1976年の「Shinin’ You, Shinin’ Day」と同じで、1989年のミニアルバム『When I Wake Up In The Morning』に両曲とも収録されています。どちらも朝の光にインスパイアされて出来たのでしょうか。
こちらはミドルテンポの爽やかなバラードです。
1988年のアルバム『PSYCHE』にも収録。
5.「It’s a Beautiful Day」/Pizzi
cato Five
ウキウキする気分をポップにオシャレな歌にしてしまうのは、さすが渋谷系ピチカート・ファイヴならではのセンスです。1997年のアルバム『Happy End of the World』に収録、当時“天使の”下着のCMソングにも使用されました。
6.「Sun Goddess」/Ramsey Lewis fea
turing Earth, Wind & Fire
太陽の光のまぶしさ、神々しさを音楽で表現した、爽やかなジャズ・フュージョンのインストゥルメンタル曲です。朝の光に抱かれて、この世に自分が受け入れられているという幸せをこの曲からも感じます。これから新しく始まる季節に、一歩前へ踏み出そうとするあなたへのテーマ・ミュージックにいかがでしょう。
この曲はジャズ・ピアニストのラムゼイ・ルイスの1974年の同名タイトルのアルバムに収録されています。アース・ウィンド&ファイヤー(EW&F)のモーリス・ホワイトによるプロデュース作品。モーリス・ホワイトはEW&Fを結成する前の1966~69年頃までジャズ・ドラマーとしてラムゼイ・ルイスと活動を共にしてきました。この曲にはEW&Fのメンバーも参加しています。
アルバム・ジャケットも黄金ですが、音楽でもこんなにキラキラと黄金色の光を表現出来るのだなぁと感じ入る1曲です。
著者:NPO法人ミュージックソムリエ協会