長瀬智也主演・医療ドラマ『フラジャ
イル』、病理の世界をリアルに描く

天才だが偏屈なイケメン病理医師と熱血新米医師が、患者の命を救うため、臨床の医師たちにぶつかっていく、講談社『アフタヌーン』に連載中の人気マンガ原作の、フジテレビ系医療ドラマ『フラジャイル』。1月14日（木）放送の、第1話では病理医VS内科医の壮絶なバトルが描かれた。

強烈な変人だが、極めて優秀なイケメン病理医・岸京一郎を演じるのは、TOKIOの長瀬智也さん。患者の命を救いたいと熱血新米医師・宮崎智尋役に人気女優の武井咲さん。岸の働く病理科でただ一人の検査技師・森井周平役に野村周平さん。そして、外科医役に小雪さん、岸の元指導医役の北大路欣也さんなど豪華なキャストと、各回ごとに登場するゲストがストーリーを盛り上げていく。

壮望会第一総合病院病理診断科の岸京一郎（長瀬智也）は、一癖も二癖もある病理医。しかし、絶対的な診断に逆らえるものはおらず、“強烈な変人だが極めて優秀"と評されている。同病院の内科で働く新米医師・宮崎智尋（武井咲）は、先輩医師の高坂に小言を言われる毎日を送っていた。

そんな時、階段から転倒した女子高生が入院してきた。腰痛を訴える彼女に、高坂は椎間板変性の診断をつけるが、宮崎は詳しい検査を要求するも、受け入れてもらえない。翌日カンファレンスに現れた岸の反論に検査を約束する高坂だったが、それでも納得のいかない宮崎は、岸に患者を見てほしいと頼む。患者に接しないのが病理医の特権と断る岸だが、患者を救いたいという、宮崎の熱い思いに、患者の倒れた状況を調べるようにアドバイスをする。なんと、女子高生は、椎間板変性ではなく脳梗塞だった。

一方、岸は呼吸器内科医の藤原と、患者の診断で揉めていた。癌だという岸に対し、肺炎だと主張する藤原。岸は、自分の診断が正しいことを証明するため徹底的に調べ、癌である証拠を、藤原に突きつけるのであった。

内科医の先輩たちのやり方に疑問を抱いた宮崎は、岸のいる病理部にいれてほしいと頼むが、岸は拒否する。それでも内科を辞めてきたと引き下がらない宮崎に、岸は細胞のプレパラートを差し出し、「疾患を当ててみろ」とテストを出す。しかし、疾患を絞り込めても確定することが出来ず、「病理医のことを甘く見てて、自分が情けない」と謝る智尋に、岸は「合格だ」と告げる。病理医は感謝されることもなく、あるのは重い責任だけ。どちらかを選べないということは、わからないということ。だから、答えはそれでいいと智尋の病理部に入ることを認めた岸であった。

エキセントリックで嫌味な役を見事にこなし、岸と診断の違いで争う呼吸器科の医師を演じた手塚とおるさん。岸の診断に対し、「この藪医者め!! 」と吐き捨て対立する姿は、激しさの中に面白さがあり、結末まで目が離せなくなる。

岸に認められ、病理診断科で働くことになった宮崎。岸は昨日搬送された患者について、詳しい診察をするように促すが、救命医はアルコール中毒だと自分の診断を曲げようしない。とまどう宮崎に対し、岸は「決定的証拠を突きつけなければいけない」と告げる。10秒で診断が決まってしまう救急救命の現場と、100パーセントの診断を求める岸が激突。患者の命を救うために、幻覚を見る原因不明の病気の解明に挑む。

主人公の病理医・岸京一郎は、天才的な病理医としての腕を持ち、医師たちからも壮大な信頼を得ているが、医師なのに白衣を着ない、イケメンなのに毒舌。患者の命を救うためなら、決して妥協せず、自分の診断が他の医師と対立しようものなら、たとえ相手が誰であろうと「君たちが医者でいる限り、僕の言葉は絶対だ」と、相手が降伏するまで徹底的に戦い抜く。医療の正義を貫き、真実を追い求める、取り扱い注意の偏屈な天才病理医師である。

次回、天才病理医VS救急救命医の壮絶なバトルが巻き起こること間違いなしの『フラジャイル』は、水曜10時フジテレビ系にて放送中。