儚くも暖かい幸福を歌うStone Flower Blooms。新作『いつか花束を』で描いた希望とは
柔らかいギターの音色と、儚く繊細な感性を感じる歌、そして『いつか花束を』という祈りが顕在化したようなタイトル。これは分厚い雲の隙間から差し込む、一筋の光を見るような音楽だ。兄・堀智樹(ほりともき)と弟・堀晃輔(ほりこうすけ)のふたりが中心となり結成したバンドe.r.a。幾度かのメンバーチェンジを繰り返しながら、現在は上記のふたりとベースのDavidにサポートドラムを加えた4人編成で活動。3月にバンド名をStone Flower Bloomsに改名し、本名義での初作品『いつか花束を』をリリースした。90年代のオルタナティブロックやブリットポップを思わせるメロディと、浮遊感のあるアコースティックギターの音色が心地良く、ひたむきなリリックには作り手の誠実な思いが込められているように思う。バンドのルーツと自身らの音楽観について、智樹・晃輔のふたりに語ってもらった。