USA for Africa

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    USA for Africaユーエスエー・フォー・アフリカ

    80年代のエチオピア大飢饉に対する英国のチャリティ・プロジェクト、バンド・エイドに端を発する大救済ムーヴメントは海の向こうにも飛び火した。アメリカでもハリー・ベラフォンテとクインシー・ジョーンズが提唱者となり、一大チャリティ・プロジェクトが立ち上げられたのだ。
    集まったスターたちは、マイケル・ジャクソンを始め、ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダー、レイ・チャールズ、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、ケニー・ロジャース、ウィリー・ネルソン……などなど、総勢45名。なんとも直接的な"USAフォー・アフリカ"名義で、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが作詞・作曲を担当した「We Are the World」をリリース。マイク・リレーに始まり最後に全員合唱で大団円を迎えるという先の「Do They Know It's Christmas?」と同じスタイルを踏襲し、世界各国のチャートで軒並み1位を記録した。その陰に、一切利益をのせずに販売したレコード会社や小売店の尽力があったことも忘れてはならないだろう。
    以降、カナダや西ドイツ、日本でもさまざまなプロジェクトが発足し、世界を巻き込んだチャリティ・ブームはライヴ・エイドで頂点を迎える。

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