Style Council

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    Style Councilスタイル・カウンシル

    ソウル/ファンクに傾倒していったポール・ウェラー(vo&g)は音楽性の違いから、82年、当時UKで全盛を極めていたパンク・グループ、ジャムを解散させる。そして翌83年、元デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのミック・タルボット(key)と共に結成したモダン・ポップ・ユニットが、このスタイル・カウンシルである。ジャズ/ソウル/ファンク/ボサノヴァのエッセンスを巧みに取り入れたハイセンス・サウンドは、UKのみならず、ここ日本でも絶大な人気を博した。
    84年にリリースした1stアルバム『カフェ・ブリュ』は、当時もっとも時流的観点からも“使える音楽”だったと考察できる。85年には、2nd『アワ・フェイヴァリット・ショップ』を生み出す。アヴァンギャルドなサウンド・テイストは若干後退し、モータウン的なポップ性を開花。結果、最高傑作とまで謳われる本作は大ヒットを記録した。
    彼らのことを語る時、もはやジャムという名前がちらつくことはなくなった。80年代、スタイル・カウンシルは名実ともに紛れもなくUKトップ・バンドだったのである。だが、ふたりの音楽的探求心の肥大に伴って生まれたひずみが急激に大きくなり、惜しくも90年に解散。——だが、その後01年にはリユニオン・アルバム『モダニズム:ア・ニュー・ディケード』を発表。今後の動向がすこぶる気になるスタカンなのであった。

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