『フロム・ザ・リーチ』は豪華なゲストを迎えたサニー・ランドレスの会心作
言うまでもないが、サニー・ランドレスはスライドギター奏者としてデレク・トラックスと並び、世界最高のテクニックと歌心を持ったプレーヤーだ。彼の名前が世界的に知られるようになったのは、エリック・クラプトンに誘われて2004年と2007年の『クロスロード・ギター・フェス』に参加してからのことである。しかし、日本のロックファンはランドレスがジョン・ハイアットのサポートミュージシャンとして来日した1988年の時点で、彼が恐るべきスライドギタリストであることを知っていたのである。今回取り上げるのはランドレスの通算11枚目となる『フロム・ザ・リーチ』で、本作にはクラプトン、ロベン・フォード、エリック・ジョンソン、ヴィンス・ギル、マーク・ノップラーといった著名なギタリストをはじめ、ドクター・ジョンやジミー・バフェットなど豪華なゲストが参加し、いつも以上にパワフルな仕上がりとなっている。