SENTIMENTAL BUS

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    SENTIMENTAL BUSセンチメンタル・バス

    爆発アフロ・ヘアのナツと貧乏学生を地でいくルックスのアキノリによる男女2人組のユニット。高校時代よりコンピュータ・プログラミングに熱中していたアキノリが、専門学校でナツと出会い、センチメンタル・バスが結成される。98年、シングル「よわむしのぬけがら」でメジャー・デビューし、翌年バッファロー・ドーターのシュガー吉永、ローリー寺西をゲストに迎えたデビューアルバム『草原と鉄屑』をリリース。ウィーザーやラモーンズのようなパワー・ポップを通過した、ポップながらもマニアックなアキノリのソングライティングと、舌足らずでキュートなナツの声が合体し、オモチャ箱をひっくり返したようなサウンドを展開している。99年にはポカリスエットのCFで流れた「Sunny Day Sunday」が大反響を呼び、スマッシュ・ヒットも記録した。
    パンク・テイストあふれるポップ・ナンバーと、ナツのつんのめりそうなほど元気な歌詞、アキノリのチープなシンセサイザー&ストレンジ・キャラクター……その全てがひとかたまりになって、勢いよく加速する。しかし、アルバム『さよならガール』(00年)を置き土産に、00年12月31日をもって解散。たった2年間という短い活動期間だったけに残念で仕方がない。もっと聴きたかった……。

    SENTIMENTAL BUSの連載コラム