KOHKI

日本人離れしている———例えば、ブンブンサテライツやオーディオ・アクティヴから感じられる完成度の高さって日本人と言われなければ絶対に気づかないクールな雰囲気に満ち満ちている。若干14才（！）というKOHKIの作り出す楽曲からも彼らと同じような無国籍風味（っていうか洋楽にも退けをとらない部分）を感じることができるはずだ。おそらく一人でこつこつ組み立てていってるであろうサウンド・プロダクションは、生音具合が絶妙なベースをビンビンに跳ねさせ、曲の展開をはっきりと決定づけるドラム・ループを高揚感たっぷりのバランス感覚で調整。メロディはエスニックな香りいっぱいで、ピアニカをフィーチャーしたダビーな雰囲気はオーガスタス・パブロのノスタルジーをそのまま引き継いでいるといえる。日本人アーティストが海外のアーティストと唯一タメを張っている感のある、デジタル・ロック・シーンの最有望株。